英ボーダフォンについてのまとめ
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3日の午後(日本時間深夜)、「ソフトバンクが、日本のボーダフォンを買収する方向で交渉中」というニュースが飛び込んできました。このニュースの一報は、日本にいる記者がキャッチしたものらしく、その後のイギリスでの報道は、日本で流れているものとほぼ同じ内容でした。
英ボーダフォンに関する最近のニュースでは、2月27日に、主にドイツの事業などに関連して230億-280億ポンド(4兆6000億-5兆6000億円)の損失を計上するというものがありました。しかし、これは、帳簿上の処理にかかわるもので、キャッシュ・フローには影響を与えません。「損失を計上し資金繰りに困ったために、日本事業売却へ」ということでは無いようです。
これまでにも英ボーダフォンに対して、アナリストから「海外事業を見直したらどうか」という意見が出されていましたが、それは日本ではなく、アメリカのベライゾン・ワイヤレス(英ボーダフォンが45%出資)に関するものでした。
確かに、日本のボーダフォンは業績は停滞していたかもしれませんが、赤字ではなく利益を計上している、「ボーダフォン・ライブ」などに日本の携帯電話の技術を活用したい、という2つの理由から、英ボーダフォンは日本の事業を売却しないと、こちらでは見られていました。
ただ、金曜日に英ボーダフォンの株価は8.5%も上昇したので、投資家は今回のニュースを歓迎しているようです。
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