デジタルな野球
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3月31日に、日本のプロ野球セ・リーグが開幕します。私は、東海地方某県出身のため、地元のチームである中日ドラゴンズを応援しています。といっても、普段は、ほとんど忘れていて、ドラゴンズが優勝しそうなシーズンだけ応援するという、かなりいい加減なファンなのですが。
ドラゴンズは、1999年にセ・リーグで優勝した後、しばらく成績は良くなかったのですが、落合監督になってからは、優勝、2位と、2年連続してペナント・レースを争っています。そのため、2年前から、試合の経過や試合後の監督のコメントをインターネットでフォローするようになりました。
もちろんインターネットで得られるのは文字情報だけなのですが、それでも、「9回裏ツーアウト満塁、バッター福留、一球目はストライク・・・」といった情報を、刻々とフォローするだけで、それなりの臨場感はえられます。野球というのは、本質的には、局面局面を、デジタルに切り取ることのできるスポーツと言えます。つまり、インターネットとの親和性が高い。
これに対して、サッカーは、たとえば日本対エクアドル戦の経過を文字データだけでフォローしても、試合内容は、今ひとつよくわかりません。似たような局面が発生することも少なく、流れを無視して見ることのできないアナログなスポーツと言えます。つまり、テレビ向きと言えます。
WBCの盛り上がりを見ると、決して野球の人気がなくなったとは思いませんが、テレビ用コンテンツとして見ると、野球には、試合が終わる時間がはっきりしない、という致命的な欠点もあります。ですから、今後もテレビでの野球中継は、少なくなっていくのではないかと思います。
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