移民について-イギリス篇2-
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今日、紹介するのは、1999年に製作された映画『East Is East』(邦題『ぼくの国、パパの国』)です。
http://www.crest-inter.co.jp/east/intro.html
この映画は、1971年のマンチェスターに住むパキスタン移民の父と、イギリス人の母、そして7人の子供からなる一家を描いたものです。
私は、イギリスにきてすぐの頃に、こちらの英語学校に通っていた時期がありまして、そこの先生が、「面白いコメディだよ」と、授業時間に見せてくれたのが、この映画でした。しかし、イギリスに来たばかりの私にとっては、英国内におけるマイノリティを扱った重苦しい映画という印象しかありませんでした。
ところが、イギリスでの生活に慣れてきた頃に、この映画がテレビで放映されたのですが、その時は、かなり面白く感じられるようになりました。主人公のお父さんが、近所の雑貨屋の親父に似ていて、要するに映画に描かれている人たちを、以前よりも身近に感じられるようになったからだと思います。
この映画は、パキスタンからの移民、つまりイスラム教徒を扱ったコメディのために、ネタとしてきわどい部分もあるのですが、それでも今年7月7日の爆弾テロの後にも地上波のテレビで放映されており、なんというか、イギリス社会の懐の深さを感じます。
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