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二度目の社会人を始めた男が、新しい挑戦への第一歩を踏み出す!

アンドロイドやろうぜbyGMOイベントレポ、後編「アンドロイドの弱点を読み解く」

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後編は「Androidアプリの世界について」
のパネルディスカッションの模様をお届けします。

パネリストについては、公式ページを参照。

ゲーム業界の最前線で戦う人々がAndroidについて語ります。

■SEGAのスマートフォン業界に関する展望
SEGAといえば、メガドライブ、サターン、ドリームキャストなど
ハードウェアのメーカーだった側面があります。

ハードウェア同士が激突した時が一番面白い。
つまり「アップルのひとり勝ちからAndroidがぶつかったときに大きく市場が拡大する」と言う視点を持っているそうです。

■バンダイナムコのスマートフォン業界に関する展望
アイフォンで培ったノウハウ(70本程度)は得られた。
アイフォンとAndroidは劇的にビジネスモデルが違いすぎる。
Androidは大きな収益を得られたコンテンツプロバイダーがいない。
ビジネス面の組み立てがアイフォンに比べて弱い。

■カプコンのスマートフォン業界に関する展望
アメリカではアイフォンが出るまではケータイコンテンツが花開かなかった。
アイフォンがすごいのは、ケータイでコンテンツを楽しむををアメリカに根付かせた。

売上としてもカプコンは北米を主力。
だけど、Androidについては、日本が面白いんじゃないか。
※江戸たん、期間限定100円だそうです。

■ハドソンのスマートフォン業界に関する展望
ローンチのタイミングから数タイトルを用意した。
まだまだ、Androidは収益的に厳しい。
ポイントは、課金の仕組み、海外の展開を検討している。

■ポップキャップゲームのスマートフォン業界に関する展望
ポップキャップゲームさんは元々はフラッシュゲームのメーカーさんだそうです。

Facebook、アイフォンでの盛り上がりと似た盛り上がりを感じており、
Androidにも強く期待がもてる。

■Androidの弱点て?Androidアプリの問題点とは?
○既存のゲームの場合はコンソールの移植がきつい。
アイフォンはマルチタッチは当たり前だったけど、
Androidは最近で対応できた、中国は5億、6億のケータイがあったとしても、
コンテンツ業界は貧困=違法コピーがある。

※筆者視点、ソーシャルアプリはコピーしにくいから中国なんかでヒットするのかな?

課金のプラットフォーム=キャリアの課金をうまく使いたい。

○有名ゲームだったとしてもアイコンの似たのがたくさんあって、
本家が埋もれてしまう。
一番シンプルなモデル「単価×DL数」が成り立たない。

○Androidのプラットフォームで動くアプリを誰が伝えるのかがわからない。
誰がお客さんに楽しさ、やり方を作れるのかがわからない。

※筆者視点、パブーで個別ゲームのマニュアルとか使ったら売れんのかな。

○海外、グローバルでの視点が大切である。
アイフォンが出たー、Androidが出たーでのると
海外に酷評をされる、海外の人はロジカルに叩く。

○Android市場の一番の違い
グローバルマーケットへのアクセスが一番よい。
PCのダウンロードゲームは、アメリカで売れる。
スマートフォン(アイフォン)のゲームは、3割は非英語圏でも売れる。

後編を総じてパネルディスカッションの中で出てきたAndroidの問題点はシンプルです。
・課金モデルが良く機能していない(クレカ入力のハードルなど)
・著作権の問題がある、誰でも好き勝手にリリースできるから、著作権を気にせず好きにつくる人もいる。
・Androidがすごいと伝える人がいるが、Androidのコンテンツを支える力が弱い。

出てきた3つの問題点は、ある意味でGMOのやろうとしている、
GMOゲームセンターが解消するイメージが確かに湧きます。

Androidについては、どこか道が未整備なイメージが漂います。
そこをGMOはキャリアコンテンツプロバイダーではできない「ハブ」のような役割をして、
自分たちのビジネスモデルを創りだそうとしているようです。

成功するかどうかは、まだまだこれからですが、
個人的にはなかなか期待あるGMOのチャレンジではないかと感じました。

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