関心空間に感心する
関心空間というサービスがあります。
サービスの内容は?
「関心空間」はユーザーがホスト役をつとめる「空間」をベースしたコミュニティサイトです。ひとりひとりの関心事がキーワードとして登録され、他のユーザーの共感を得て自由につながりあい、話題の広がりと意外な発見の連続を楽しむことができます。
関心空間公式サイトより引用。
今日は、「NETMarketingFORUM」にて
関心空間代表取締役前田様の
「メディア化する企業サイトとCGM時代のマーケティング戦略」
についてのお話を伺ってまいりました。
その中で注目の事例として挙げられた「snow peak club」
というアウトドアのメーカーに付随した「関心空間エンジン」を使った
コミュニティサイトの事例が自分の興味を引きました。
2年間で会員数14,685人に対し登録キーワードが10,841キーワードという
驚異的なCGMを作り出しています。
簡単に考えると、
ユーザ平均0.7回はキーワード登録(記事を作る)状態です。
しかも日記という形式ではなく、
ユーザがそのメーカの物を使った感想などが中心になっており、
これほどマーケティング心強いデータはないと思われるぐらい、
密度の濃い、ユーザの声が集まっています。
SNSなどのユーザのパーソナリティ性が強いサービスに比べ、
関心空間はひかくてきゆるーいコミュニケーションが強みとなり、
こうした多くのユーザの声を収集できるような公式コミュニティサイト
が作られるにいたったのではないのでしょうか?
企業が、マーケティングの一環でSNSなどのコミュニティサイトを立ち上げるのは、
意外と一般的になりつつありますが、ユーザの参加率などが気になります。
キーワードとつながりが中心になり、
関心空間方式のコミュニティサイトでは、
多くの商品ラインナップがあり、
かつ、ユーザの使い方に依存する部分が多い製品を
作るメーカにとっては関心空間の方式のほうがフィットするかもしれません。
たとえば「調理器具」や「家具」などの、
ユーザのクリエイトを補助する用品(調理器具→料理、家具→インテリア作り)
を作る企業ならば、関心空間がフィットするかもしれません。
元祖、CGM系サイトといわれる関心空間の経験が見えた一日でした。