パソコン自分史(17) パソコン驚異の10年史
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ブルーバックスの柳田さんが来られて、パソコンの歴史を書いて欲しいという。1988年の春のことだ。ふと遠いところを見る目になった。今パソコンの世界はようやく戦国時代を終えようとしている。Windowsが出てきて、なんとかパソコンの世界が落ち着きそうだ。それなら、1979年あたりから始まったパソコン戦国時代のことをまとめておくのも悪くはない。今なら何も参考にしなくても、頭にあることを書けばいいのだと思って二つ返事で承諾した。そうは言っても本なので満遍なく調べて漏れがないようにしなければならない。そこで当時社員だった平川敬子さんに私の疎いハードの世界を中心に書いてもらうことにして、共著として著した。この本はほんとうによく売れた。個人のみならず、企業でも学校でも図書館でも買ってくれたようだ。
あとがきに、こんなことが書いてある。「すべてのハードですべてのソフトが動くべきだ」といい続けなければならないと。それまで機種ごとのソフトだったのを、Windows対応とするだけでハードウェアフリーになることを強く願ってのことだった。
あれから20年になる。これからはInternet is OS だろう。インターネットを介してさまざまな機器やソフトが連携する時代だ。
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