パソコン自分史(6) プログラムなんか書けなくてもパソコンは使える!
»
パソコン黎明期の頃はBASIC言語を教えるパソコン教室が賑わった。しかし、ほとんどの方は挫折していった。それはそうだ、BASIC言語と仕事の間にはものすごいギャップがある。技術計算は別として、伝票集計的 な業務では、延々とプログラムを書かないと目的は果たせない。やりたいこととできることのギャップに唖然として立ち往生してしまうのだ。日本ソフトバンクで孫さんがソフトの流通を始めたように、日本でもビジネスソフトが流通し始まった。私はそれを分類して本にした。「プログラムが組めなくても使えるパソコン入門」。ソフトの粒度別に6段階に分けた。レベル6はそのまま使える業務用ソフト。会計や給与計算といいったパッケージソフトだ。レベル5がワープロ、表計算、簡易データベースなど。レベル4がRDBといったふうに。米国でスプレッドシートと言われている、直訳すれば広げた紙というソフトを日本語にするのに、電紙ということばも考えたが、普及せず表計算に落ち着いた。そして、それぞれのソフトがどのメーカのどの機種で動くかを表にした。
時代はようやくMS-DOSに統一されようとしていたが、メーカ・機種ごとに似て非なるものだったので、ソフトも機種ごとに用意しなければならなかった時代だった。ともあれ、パソコンは目的にあわせてソフトを買って使うということになってきた。
SpecialPR