パソコン自分史(14) 男は黙ってLANを張れ
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その昔LANTIMESという雑誌があった。1980年代後半だったろうか?
その創刊号で、「男は黙ってLANを張れ」と書いた。当時のサッポロビールのコマーシャルで、男は黙ってサッポロビールというのがあり、それをもじった。
当時は、電子メールは有効だろうか?という議論がされている時代だった。
隣の人に電子メールを送るなんて、暗い、なぜ声を掛けないのかと糾弾する声が多かった。
私の主張は、LANを張るということは、高速道路を作るということだ、高速道路を作り、産業の発展を待つしかないということ。高速道路を作る人は、どのような産業がおこり、経済がどう発展するかは保証できない。それは高速道路を使う人が考えることだ。
そしてさらに、明確な効果を予測できないからこそ、社内にLANを張り巡らすという設備投資は社長にしかできない決断だと主張した。LANを使いこなすには利用経験を積み重ねねばならない、それにはいつ開始しても一定の時間がかかる、企業文化になるまで。
21世紀の今では、IT技術、特にインターネット基盤の利用は、企業経営そのものに直接影響する。経営者はITを積極的に理解し、どう戦略的に取り込むか自ら考えねばだめだ。CIOからの進言を待っていたのでは遅い。CIOの尻を叩くくらいの経営者のいる会社が伸びている。
ITを人任せにする経営者は会社の成長の足かせになると主張した。
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