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プログラミングでメシが食えるか!?

この1年の仕事を振り返って

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たまにはまじめな話題も書かねばということで、、ちょうど1年前くらいに、「請負型ビジネスから提案型ビジネスへの過程」という話題を書いていました。今読み返してみても、なかなか良いことを書いているなと自画自賛・・・?

この1年もいろいろなことがありました。ちょうど練習場システムはリニューアル・新規と数多くのご依頼をいただき、隙間なく大忙し。さらに年末〜年始は大規模な練習場のリニューアルで大変な状態でした。同時に、IT製品関連も不正接続対策のIntraGuardianシリーズが販社の皆様の頑張りのおかげでどんどん拡販いただくと共に、新しいシステム連携やOEMの話しなどもいただき、やること盛りだくさん!ほとんど販促していないProDHCPもOEM先の好調な売れ行きとともに、既存ユーザ様の横展開などで安定的に収益に繋がりました。そして、今も世を巻き込んでいる大規模感染問題・・・

現状を考えても、1年前くらいに書いたように、請負型ビジネスのままであったら今どうなっているか?と考えると背中がゾゾッとします。請負型を否定しているのではなく、私の能力では請負型で余裕の稼ぎをたたき出せる自信がないという意味です。請負型ビジネスの頃は、私自身も請負案件の実務をこなしていた・・・どころではなく、私が自分で相当頑張らないとノルマを達成できない状態でした。必死で案件対応をしながら、さらに次の仕事を探したり商談に出かけたりで、中長期的にどうするつもりか?と聞かれても、「そんなことを考えている暇はない!」という状態でした。

提案型ビジネスというか製品開発販売が軌道に乗った今では、私はほとんど実務対応をしていません。製品の開発はメンバーたちがしっかり進めてくれますし、練習場での設置工事なども私はほぼ手を動かしていません。おかげで先に向けた試行錯誤や情報収集、社外とのコミュニケーションなどができるようになりましたし、さらに、私が緊急の現場対応に出かけたりもできるのです。

緊急の現場対応を社長がやるの?と思うかもしれませんが、これが私としてはかなり大事なポイントで、メンバーたちは日々仕事のスケジュールを立てて仕事を進めていますので、割り込みはスケジュールにそれなりに影響するため、あまり増やしたくありません。私は幸いなことに、コンピューターがいじれるのはもちろん、電気・電子工作や日曜大工?も好きなため、大抵の現場対応は何とかなります。メンバーのスケジュールを狂わせるより、私がさっと現場に行ってきて対応する方が全体として上手く仕事が進むことも多いのです。さらに、それ以上に大事なことが、緊急対応の時こそ私が行くことの大切さです。緊急対応の時にはお客さんは困っていますし、いろいろと言いたいこともあることが多いのです。社長自ら来てくれた、と喜んでもらえることもありますし、ついでに言いたいことがあると現場の声をしっかり聞くこともできますし、どういうところで問題が発生しやすいのか、どのような対策が効果的かなどを、自ら見ることができます。

さらに・・・練習場の現場に行く場合には可能な限りクラブを持っていき、しっかりお客として打席で練習させてもらいます。メンテナンスをしてすぐに帰ってしまうより、1〜2時間現場に残ると、再発した場合や、話し忘れていたことがあった場合などに便利ですし、「わざわざ来てもらってすみません・・・」と言われたときにも「いいんですよ〜自分のゴルフの練習にもなりますしね!」と気を使わせないことにも繋がります。

私が実務に追われる状態でなくなってやっと分かったのが、私が基本的にはいつでも時間を空けられる状態にしていることの大切さなのです。メンバーからちょっと相談が・・・と来てもすぐに対応できますし、お客さんやパートナーさんから声がかかってもすぐに訪問できます。さらに、自分からブラリと現場を見て回ることもできます。

あれこれ細かく口出しをするよりも、任せる方がメンバーたちもしっかり進めてくれますし、そもそも、「私が開発した製品だから売れた」「私が頑張ったから成功した」などと会社のトップがメンバーに対して話すようでは、誰もやる気が出ないでしょう。請負の仕事をしていた頃は、私を含めて一人一人の平均人月利益を公表していました。能力の差が結果の差になることもありますが、案件によってボロ儲けのこともありますし苦労ばかりのこともあります。私は得意分野がはっきりしていましたし、そもそも私が窓口で仕事を取っていたわけで、私にとっておいしい仕事で稼ぎやすい立場だったのに、「皆も私のように稼げるようになれ!」という言い方をしていた気もします・・・

さらに、製品開発販売では軌道に乗ればある程度先の収益が計算できるようになります。この数年はパートナーさんの頑張りのおかげもあり、ある程度は余裕のある状況が続けられています。そのおかげで、たまたま想定外の経費がかかりまくるような案件が出てしまっても、「まあ、実績作りになるし、とりあえず他でカバーしておいて、また次の仕事につなげましょう」という対応もできます。複数の自社製品でそれぞれが稼げる状態になっているおかげで、どれかひとつで多少問題が出ても、他の製品でカバーできるわけです。

10年前くらいに、半期ごとにノルマ計算で胃が痛くなっていた頃は本当に辛かったものです。ここまでの状態になれたことに甘えることなく、メンバーやパートナーさんに感謝・還元を忘れず、ますます発展させていきたいものです。

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