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2019年度下期の業績

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2019年度下期のIT関連業績がほぼ確定できたので、振り返ってみます。

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例年、下期の方が業績が良い傾向ですが、今回も下期の方が良い業績でした。年度末の駆け込み需要があるのは今も昔も変わらずという感じですね。

IT製品関連ではIntraGuardianシリーズ、ProDHCPシリーズ共に好調で、とくにIntraGuardianシリーズは良く伸びています。当社は開発元として、開発はもちろん、技術サポートをしっかり行い、販売元様・製造元様、連携先様との連携で新しい展開にもチャレンジできました。ProDHCPシリーズはOEMと直販ですが、OEM先の販売も好調ですし、直販も既存のお客様を中心に増設などの需要もあり、ほとんど販促を行っていないにもかかわらず順調に導入実績が増えました。

ゴルフ関連は実はもっと大きな数字になるところなのですが、ゴルフ練習場向けのIT部分だけを切り出し、さらに大きな案件を次の期に回したこともあり、見た目は伸びていないように見えますが、実際はよく頑張りました。

自社製品へのシフトをかなり明確に打ち出していますので受託は減少気味ですが、受託関連に関わっている人数・時間を減らしていることは間違いありません。

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荒利に占める割合を比べると一目瞭然で、完全に自社製品関連のビジネスで稼いでいる状態です。

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もう少しざっくりと長い期間でのデータを見てみると、2010年時点では全体の荒利が少なかったのですが、実は受託関連は多少のアップダウンはあるものの横ばいなのです。ちなみに、IT関連メンバーの人数もほとんど変わっていません。

2015年あたりから荒利が右肩上がりになり、受託ではなく製品で伸びたというのはグラフから明確に分かります。もし私がIT関連ビジネスを受託から製品にシフトさせると決断していなかったら今頃どうなっていたことか・・・

製品関連で業績を改善できた要因は様々なことがあり、当事者である私はもちろん良くわかっているのですが、それを最初から分かって舵を切っていたわけではありません。今思えば無駄なことや失敗もたくさんありました。要因の中で一番大事だったと思うことは「なんでも自分たちでやろうと思わないこと」です。受託関連では多段階下請け構造の一番下のあたりを自分たちが担当していたので、さらに社外に協力を求めるより、自分たちが数倍の働きをする方が稼げると考えて仕事をしていました。しかし、製品関連では「開発すること」はできても、「知ってもらうこと」「販売すること」「製造すること」「出荷すること」「出荷管理をすること」「サポートすること」「ニーズを知ること」など、やらねばならないことがあまりにも広がります。最初は全部自分たちでやろうとしましたが、あっという間に自分たちの強みである「開発すること」に全く時間が割けなくなりました。「製造のプロ」「販売のプロ」など、自分たちが持っていない強みをもつパートナー様と連携できていなかったらとっくにビジネスとして破綻していたでしょう。

しかし、「連携すること」も実は簡単ではないのです。パートナーとして連携したいと思ってもらえるかどうかという点においても、やはり何も考えずにできるものではありません。その話しをはじめると長くなってしまうので、また今度書きたくなったときに別に書くことにします。

長年ビジネスをしていると、たまには突発的に儲かることもあります。しかし、右肩上がりに成長を続けていくことは難しいことです。それ以前に維持継続するだけでも大変なのがビジネスです。

実績を振り返りながら、あらためて今の自分たちがあることに感謝し、頼りにしてくれるお客様・支えてくれるパートナー様・一緒に進んでくれるメンバーたちを裏切らないように、また次の期もその先もしっかり行動していきたいと思うのでした。

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