Raspberry Pi 4でProDHCP
2年前にNanoPiやRaspberry Pi 3でProDHCPを動かしてみる記事を書いていましたが、Raspberry Pi 4で同じようなことを試してみました。
にラズパイ3と似たような感じですが、HDMIポートが小さいの2個になったり、USBがType-Cになったりしていますね。
残念ながら2年前の設定を完全には覚えていないので、全く同じ条件ではありませんが、大体の様子は分かると思いますので。ProDHCPのバージョンもかなり違います。
OSは最新のraspbianですが、64ビットではなく32ビットですね。
Linux raspberrypi 4.19.75-v7l+ #1270 SMP Tue Sep 24 18:51:41 BST 2019 armv7l GNU/Linux
とりあえず、最初から/24のセグメントをたくさん作り、300万IPでdhcpperfを使って測定します。ラズパイはディスクがマイクロSDカードのため、ディスクI/Oが遅いので、ログ出力を変えながら測定します。
・ファイルログ:LOG_INFO / syslog:LOG_NOTICE
Finished and report: 39 transactions per second.
瞬間的にははるかに速いのですが、journaldの負荷が高く、安定的に性能が出ないために低い値になってしまいます。
・ファイルログ:LOG_INFO / syslog:LOG_EMERG
Finished and report: 442 transactions per second.
syslogに出ない状態だと、NanoPi NEO2を超える性能が出ました。
・ファイルログ:LOG_EMERG / syslog:LOG_EMERG
Finished and report: 1002 transactions per second.
秒間1000も払い出せれば回線事業者クラスでも使える場合が多いでしょう。
syslogに出力する状態だとsystemd-journalの負荷が高くなります。まあ、これはサーバ機でCentOSなどを使う場合も同じですね。
いずれにしても、マイクロSDカードでのディスクI/Oが足を引っ張るものの、CPUやネットワーク性能はかなり高いようです。
iperfでスループットを測定すると・・・
TCP
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 4] 0.0-10.0 sec 1.08 GBytes 930 Mbits/sec
UDP
[ ID] Interval Transfer Bandwidth Jitter Lost/Total Datagrams
[ 3] 0.0-10.0 sec 1.25 MBytes 1.05 Mbits/sec 62.527 ms 0/ 892 (0%)
確かにギガビットの性能の性能が出ている感じです!
ラズパイ4になってようやくギガビットの性能がでるようになり、とりあえずやってみたかった実験をしてみましたが、やはり高性能ですね〜。NanoPiは2年前に既にこのくらいの性能でしたが、安定して手に入るラズパイでこの性能はやっぱり嬉しいものです。
ログ書き込み先などのディスクをSSDやハードディスクにすれば本当にサーバとして使えるくらいの性能になるかも知れませんね〜