インターネットのおかげでクラシックギターの練習も楽に
「古いクラシックギターを入手」してから、ほぼ毎日クラシックギターの練習をするようになり、1ヶ月ちょっと経ちました。「ギターを換えたらクラシックギター演奏がすっかり楽しくなった!」に書いたように、私の場合、「椅子に腰掛けて足台を使う」というクラシックギター本来の演奏姿勢ではなく、長年「床にあぐらをかいて」という演奏スタイルで、先日からギターサポートという足台の代わりにギターを持ち上げる製品を使っていましたが、着脱が少し面倒なのと、あぐらだとやや安定感が悪いので・・・
ダイナレットという製品も買ってみました。変な形の枕みたいなものです。
ギターレストに比べるとかなり大きいことや、吸盤での装着でないこともあり、安心感があります。
とはいえ、持ち運びはかなり不便ですね。。袋が付属していますので、ギターケースにぶら下げて運ぶ感じなのでしょう。ギターケースの中にはとても入りません。
ダイナレットを使って、あぐらをかいて演奏している様子です。
演奏している曲はIsaac Albeniz(イサーク・アルベニス)のCórdoba(コルドバ)です。アルベニスはスペインの作曲家・ピアニストでピアノ曲を作曲しましたが、ギター用に編曲された曲も多く、クラシックギターのレパートリーとしてとても「グラナダ」「アストゥリアス」など有名な曲がいくつかあります。コルドバは独奏では難しいと言われていましたが、オーストラリア出身のギタリスト:ジョン・ウィリアムズらの編曲・演奏などがあります。私は小学校の頃にジョン・ウィリアムズのLPを買ってもらい、当時からこの曲が大好きでした。
中学時代には楽譜も入手し、何度か挑戦しましたが毎回挫折の繰り返しでした。クラシックギターで難しいのは、同じ音が数カ所のポジションで鳴らすことができることで、ポジションによって音色も変わりますし、運指のスムーズさにも大きな影響が出ます。楽譜にも多少は記載されていることもあるのですが、一般的にクラシックの楽譜は不親切で、コルドバは和音が多く、しかも1小節で常に変化するものが多いので、ポジションを考えて楽譜に記入していくだけで挫折していたものです。その点、「アルハンブラ宮殿の思い出」のように、右手はそれなりに忙しいものの、左手の動きが少ない曲は、はるかに楽に感じたものでした。
ところが・・・今どきはYouTube動画でプロの演奏の様子も簡単に見ることができますし、クラシック曲のTAB譜まで公開されている時代になり、運指がどんな感じかもすぐに調べることができ、昔に比べるとはるかに効率的に練習ができるということが分かり、再びチャレンジし始めました。
もともと持っていたコルドバの楽譜はジョン・ウィリアムズの編曲とはかなり異なっていたこともあり、手抜きをしてTAB譜つきの楽譜も入手しました。最初に全体を通して弾けるようになるまで1週間くらいかかり、大体15分くらいで演奏できる状態に。プロの演奏では大体6分から7分くらいでしょうか。少し練習しては録画してまずいところを自分で分析しながら繰り返し、ほぼ1ヶ月で10分を切り、8割方暗譜して8分を切ったのが上の動画の状態です。ここまでくれば弾いていても楽しいので、あとは繰り返し弾いていればそのうちスムーズになることでしょう。
昔挫折したことでも、意外と今なら情報が豊富に手に入るおかげでできるようになるものですね。