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プログラミングでメシが食えるか!?

笑う門には福来たる

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先日、中学2年生の息子に説教をしているときに、ふてくされた顔で「なんとも思ってません」「どうせもう無理だと思う」など無気力なことを言っているので、「お前の言動でどれだけ周りの空気を悪くしているのか分かっているのか?」という話をしました。

「お前がふてくされていれば周りも冷たくなるし、お前がニコニコしていれば周りも明るくなる」

人は自分一人で生きているわけではなく、家族や社会と関わり合いながら生きています。自分が悪い態度をしていれば、周りも悪い雰囲気になり、自分が誠実にしていれば、周りも誠実に接してくれるものです。

私がまだ若い頃、受託開発を始めた頃に、あるお客さんのところによく打ち合わせや作業をしに行きました。そのオフィスではほぼいつでも所長が怒鳴り散らしていました。オフィスの雰囲気は重苦しく、社外の私も「この会社と仕事はしたくないな」と感じていたものです。

よく「皆さんのアイディアを聞かせて欲しい」と言うリーダーがいますが、本当にアイディアを話すと「そんなことは意味がない」「レベルが低い」「ありきたりだ」「調査不十分だ」などと蓋をしてしまったり、説き伏せてしまったりする人が多い気がします。せっかくアイディアを出した人は、「黙っている方が得だ」と思ってしまうことでしょう。そもそも「アイディアを聞かせて」と言っているのに、まるで研究成果を批評するような受け取り方をする方が間違えています。

あまり関連性のない内容を書いていると感じるかも知れませんが、要するに「周りの雰囲気は自分の態度によってきまる」ということなのです。周りが何も言ってくれないと感じる場合、大抵は周りが悪いのではなく、自分が「言うと損」と思わせてしまう受け答えをしているのです。周りのやる気がないと感じる場合、前向きにやっている人の揚げ足を取るような指摘をしたりしているものです。自ら動いてくれないと感じる場合、動いた人のマイナス面ばかり口うるさく注意しているものです。周りが暗いのは、自分が不機嫌な態度をしているからなのです。一つ一つは些細なことでも、それが1週間・1ヶ月・1年と続けば家庭の雰囲気も、組織の雰囲気も全く別のものになってしまいます。

「笑う門には福来たる」

大昔から皆分かっていることなのに、なかなかできていないものです。

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