IPv6対応の調べ方など
先日、インターネット回線の検討をしているときに、IPv6対応の話題になり、今どきIPv6はどこでも使えるようになっていると思っていたのですが、そうでもないことに気がつきました。そこで、分かりやすいIPv6対応の調べ方などを書いてみます。
ここにアクセスすると、IPv6の対応の状態が詳しくレポートされます。
自社の環境で実行した結果です。IPv6が使えるとこんな感じになります。
こんな感じの警告が出てもあまり気にすることはありません。単にブラウザがIPv6に優先的に接続しないことがあるというだけのようです。同じ環境でもタイミングによって警告になったりします。
iPhoneテザリングで実行した様子です。残念ながらIPv6対応ではありません。テザリングの仕組みが悪いわけではなく・・・
iPhone自体でも同じ結果になることから、iPhone自体の使っている回線(ソフトバンク)がIPv6対応していないのです。
iPhone自体はIPv6に対応していて、WiFiで社内環境に接続するとこのようにIPv6対応となります。
これはWindowsPhoneでLTE回線(b-mobile)で実行した結果です。やはり携帯向け回線がIPv6対応していないようですが、さらにWindowsPhoneはHTTPアクセスにプロキシを使うようになっているようですね。
こちらもWiFiでIPv6が使える回線につなげばIPv6対応となります。WiFi接続の場合はプロキシを使わなくなりますね。
私の場合、自宅の回線で実行してもこのようにIPv6が使える状態です。
一昔前はなかなかIPv6を使える回線がなく、IPv6の実験も苦労したものでしたが、フレッツがIPv6対応になった頃から回線事業者のIPv6対応も進み、フレッツ回線を使うサービスは大抵IPv6も使えるようになった感じがします(詳しく調べたわけではありませんが)。
当社ではDHCPv6サーバのProDHCPv6など、IPv6対応の製品も開発していますので、IPv6を使える回線かどうかというのは、回線の選択においてかなり重要なポイントなのですが、一般ユーザとしてはほとんどIPv6を使っているかどうかの意識はないと思います。
先日、自宅に当社の不正接続対策システムIntraGuardian2+を設置して、息子のiPodTouchを検知・排除させてみたのですが、実はIntraGuardian2+はIPv6排除機能がなく(まもなく追加されます)、Googleなどいくつかのサイトは繋がったのです。回線インフラ側はIPv6対応が進んでいて、意識しなくても実はIPv6で通信していたということは結構ある状況になってきているのです。IPv4とIPv6ではセキュリティ対策もそれぞれ行う必要があります。ここで紹介した簡単な方法で身近な環境のIPv6対応具合を確認してみると良いでしょう。