Kindleで源氏物語を読み終えた
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Kindleを購入してから、移動中などに読書が気軽にできるようになり、8月14日に「源氏物語を読んでいる」と書いたのですが、ようやく昨日読み終えました。
全部で54章に分かれていますが、Kindle用では若菜・夕霧がそれぞれ2つに分かれているので、56個に分かれていて、さらに与謝野晶子の「『新訳源氏物語』あとがき」があるので、57個という気が遠くなるくらいの分量でした。これを文庫本などで持ち歩きながら読むのは大変そうですが、Kindleならどんどん先に進むことができました。
なお、読んだと言っても、かなりの流し読みで、たくさん登場する短歌を味わったりするようなじっくりした読み方ではありません。
素直な感想として、、
・この時代は寝取ったもの勝ち
・地位が高いものは断然強い
・皇族をはじめとした登場人物の教養の高さ
・「艶」という表現がとても多い
・よく泣く・・・
という感じでしょうか。とにかく男女の恋物語が永遠と続くわけですが、その割に意外と飽きないのは、女性のパターンが実に多様であることがポイントかも知れません。
実は一番興味深い内容だったのは「あとがき」です。源氏物語は紫式部の作だと学生時代にも教わりましたが、前半が紫式部で、後半は別の作者だろうということが書かれています。たしかに、前半と後半では作風が少し違い、個人的には前半の方がロマンチックな感じで好きで、後半はなんとなく説明が多い感じで読んでいて疲れる感じでした。もっとも、そもそも紫式部は書いていないという説もあったりするようです。
いずれにしても、古典作品を読んでいると、仕事や家庭で疲れ切った心が癒やされました。
次も長編を既に入れてありますので、Kindleでの読書はまだまだ楽しめそうです!
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