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プログラミングでメシが食えるか!?

日本でIT製品の開発販売をするのはとても難しい

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先週は外出ばかりで久しぶりに今日、会社に行ってみたところ・・・

Book1 情報産業新聞の6月30日号に著書の紹介が掲載されていました!

さて、この本にも少し書いたことなのですが、日本でIT製品を開発販売する難しさを少し書いてみましょう。

私の場合、ITの中でも、ネットワーク関連の仕事がほとんどで、企業内ネットワークはもちろん、インターネットの回線事業者の現場などにも行きます。そこで感じることは「日本製はほとんどない」ということです。スイッチやルーターはシスコやジュニパーなどの海外製品ばかりですし、ファイアーウォールや負荷分散装置も海外製品ばかりです。ネットワークセキュリティ関連などでは多少日本製もある気がしますが、ネットワーク機器全体ではほとんどが海外製品です。一方、家庭内で使うような製品は、バッファローなどの日本ブランドもそれなりに使われています。

私自身がProDHCPを回線事業者や大規模企業に提案してきて感じたのが、日本での製品選定ではなによりも「実績」が重視されるということです。本当は「コスト」という気もしますが、安いだけでは選びません。「自分たちと同等規模以上での稼働実績はあるか?」「これまで何社に導入してきたか」などの実績が全てだという気がします。

そうすると、後発製品が使われるようになることはとても大変です。世の中で最初に登場した製品は実績がなくても使わざるを得ないケースで売れていくでしょうけれど、既に同じ機能の製品がある場合は、実績がある方を選びます。後発が入っていくためには実績以外の魅力を相当頑張ってアピールしなければなりません。

国内ブランド同士で戦っているならまだしも、IT製品の多くは海外から先に入ってきますので、日本のブランドが後から勝つのはとても大変なのです。さらに、携帯電話などと同じで、今の時代、国内向けだけの規模では世界規模で展開しているブランドに勝てないのです。個人向けくらいでは、コストと日本語化などの面などで日本ブランドもそれなりの強みがある気もしますが、大規模向けはなかなか厳しいでしょう。

ProDHCPがどうやって売れるようになったかなどは、ブログで書ききれないほど様々な苦労があったのですが、そんな話を著書で紹介しています。ということで、興味がある方は著書を読んでみてください。

個人的には・・・ユーザも実績を優先して海外製品を選んでばかりではなく、日本のベンダーとも一緒になって製品を育てていくような動きが増えていかないと、日本から良い製品が育ちませんし、日本の技術者が活躍できないということが気になっています。日本の運用現場では、製品選定の責任や運用障害の責任などを個人に押しつけがちで、なおさら保身的な製品選定しかできない環境になっている気がします。このままでは日本は海外から製品を購入して使うだけの、中身のないIT業界になってしまう気がします。

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