反抗期と自己主張
「自分が間違えていないと主張すること」と、「素直に間違いを認めて謝ること」ではどちらが良いと思いますか?
もちろん、時と場合によるのは当然として、一般的には、です。
子供は叱られたり注意されたりすると、「自分は間違えていない」「間違えていたとしても、全て間違えているわけではない」と自己主張をすることが多い感じがします。特に中学生を超えたあたりからでしょうか。これがいわゆる「反抗期」という気もしますが、お子様扱いに対して自分は一人前だと言いたい気持ちが強いのでしょう。
しかし、残念ながら自己主張を繰り返しても自体は良い方向には向かわず、かえって悪化していくものです。特に相手が親であったり、上司であったりする場合にはそうでしょう。要するに「相手が自分を陥れようとしているような人でなく、間違いを正してもらう方が嬉しいと考えている人が指摘してくれている場合に、自己主張をしても意味がない場合がほとんど」というわけです。親が我が子を悪い方向に導いて得するはずはなく、正そうとしているのに自己主張で返しても良いことはまずありません。
これは会社などでも同じで、まともな上司であれば、部下を育てる方が得をするのは当たり前であり、注意することは良い方向に向かう内容であることが多いものです。まあ、親子に比べると様々な雑念が入りやすいかもしれませんが。
自分が間違えていないことを主張するくらいならまだしも、下手をすると間違いを隠す行動をする場合もあります。間違えていると自分で分かっていても「認めたくなく」「バレたくない」ということなのでしょう。しかし、親子のように人生経験の差が大きい場合などは、ほとんどのことはバレてしまうものです。バレて注意されて自己主張をしたり逆ギレしたりしても、ますます自分の信用を失うだけというのは誰が考えても分かることです。逃げ続けてつかまるよりも自首した方が反省を認め罪が軽くなるということを例に出せば分かりやすいでしょう。
反抗期の子供を育てていると、まさにこのような場面ばかりになります。親からすれば「わざわざ自分の信用を下げるような言動ばかりして・・・」とがっかりするのですが、子供達は必死に自己主張を繰り返し、墓穴を掘ります。何度繰り返し諭せばわかってくれるのやら・・・と思うものです。もっとも、自分も子供の頃はそんなものだったことでしょう。
社会に出ると、「失敗や心配事ほど素早く上司に報告すること」などは常識になりますが、反抗期の頃に自分を正当化することだけを続け、それを諭されずに大人になってしまうと、なかなかできないものかも知れません。頭で分かっても行動ができない感じになるでしょう。そんな大人に育てないためにも、親として諦めずに注意し、理解させ続けなければならないものです。
今日も仕事でぐったり疲れて帰宅したのに、こんな問題でさらに疲れ、なかなか心安まる時間は持てないものです。。