オルタナティブ・ブログ > プログラマー社長のブログ >

プログラミングでメシが食えるか!?

立場が上になるほど感情のコントロールは重要

»

以前、「相手に腹が立たないようになる方法」という記事を書きましたが、1年以上経った今も私が感じているのが「腹を立てている人が多い」ということです。

先日メンバーから「**の件に関して、相手から謝ってもらっていない」という愚痴(?)を聞きました。彼はその件でとても傷つき悩んだのですが、私の考えでは「謝ってもらうと何か良いことあるの?」という感じです。謝ってもらうと問題が解決するなら是非謝って欲しいところですが、多くの場合、謝ってもらうと自己満足できる、という程度ではないでしょうか。それだけのために日々「謝ってもらっていない」ということを思い続け、ムカムカした気持ちでいるのはとても損だと思うのです。

私は滅多に怒りを顕わにしないのですが、その背景には「怒ったところで何か良いことがあるのだろうか?」という考えがあります。怒れば物事が良い方向に向かうのであれば、頑張って怒っても良いのですが、大抵は怒るとますます悪いことが増える気がします。

昔から冷めているといわれますが、感情的になりそうなときほど「損得」を考えるようにしているのかもしれません。感情的になって得をするケースはほとんど思い浮かびませんので、感情は抑えるだけのことです。

また、前回書いたように、「相手に求めすぎない」というのもポイントで、「自分に関する全てのことは自分に原因があるはず」と考えれば、誰かに腹が立つのではなく、自分に腹が立つのです。そうすれば誰かに対して怒りをぶつけることはなくなります。

家庭でも社会でも会社でも、年齢が上になるほど自分の言動が多くの関係者に影響するようになります。例えば新入社員がお客さんに暴言を吐いたとしても、上司なり責任者がきちんと対処すれば何とか落ち着かせることができるかも知れませんが、責任者が暴言を吐いたらそう簡単にはすまないでしょう。軽率な言動により多くのメンバーの人生を壊してしまう可能性もあるのです。立場が上になるにつれ、感情的になってばかりでは自分ばかりか仲間達までひどい目にあわせてしまう可能性が増えていくのです。

それでも人間ですから、イライラしたり悩んだりすることもあります。そんなときには、先日書いたようにランニングなどの、自分を痛めつけるタイプのスポーツが最適です。とにかく誰かに対して感情をむき出しにするのは損することばかり、と私は考えています。

Comment(2)