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プログラミングでメシが食えるか!?

相手に腹が立たないようになる方法

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タイ・愛媛の出張から帰宅した夜に、妻から「娘の言動が気に入らない」と相談(愚痴?)を受けました。疲れていたのですが、こういうときに冷たい対応をすると大変なことになりますので、しっかり聞き、アドバイスをしました。

先日、当社メンバーと話しをしていた際にも「みんな、どうしてもっとこうしてくれないのでしょうねぇ」と、メンバーに対する不満を聞きました。

こんな感じで、一緒に暮らしたり、仕事をしている仲間に対して、不満を感じたり、腹が立ったりすることは結構多いものなのでしょう。ましてや、初めて仕事でご一緒する方々とは、コミュニケーションも手探りからになりますから、うまくいかないと感じることは多いのではないかと思います。

実は私は、自分に腹が立つことはあっても、他人に腹が立つことはまずないので、どう考えているのかを書いてみます。妻やメンバーに話した内容と同じものです。

私は、相手に腹が立つ原因は、「相手に求めすぎている」からだと考えています。自分と同じレベルを求めても、相手は自分のクローンではありませんから、期待通りの言動をしてくれるはずがありません。思い通りにならないから「なんでわかってくれないのだ!」と腹が立つのだと思います。

最初から求めすぎなければいいだけだと私は思っていて、自分の想定の60%くらいの感じでやってくれれば良い、と考えていれば、それより良ければうれしくなりますし、悪くても「まあ、こんなもの」と思えるのです。もっと期待に近づけたいのであれば、「一緒にやればいい」のです。丸投げして100%思っていた通りなどということはまずないと思えばいいのです。

逆の立場を考えることも大切です。自分が考えたことをその通りにできるのは自分だから当たり前ですが、自分が期待された通りにできているかと振り返れば、そうでもないことが多いと気付くものです。親の立場など、親になってみなければわかりませんし、リーダーの立場も同じです。自分だって子供の頃は親にひどい言動をしていたものですし、新入りの頃はリーダーを困らせていたことでしょう。

さらにもう一つ、自分の立場が上の場合には、「相手と同じレベルに下りていかないこと」も大切だと思います。たとえば、親が自分の子供と喧嘩になるということは、子供と同じレベルで戦っているということです。「子供の言動に腹が立つ」ということは、子供の言動を同じレベルで受けてしまっているからです。親なのですから「あぁ、自分も子供の頃はこんなことを考えていたなぁ」くらいの気持ちで受け止めてあげれば良いのです。

先日、母に言われました。「子育てとは、思い通りにならないこと」血がつながっていても、自分と同じではないのです。ましてや会社などでの人間関係は、全くの他人が一緒に仕事をしているわけで、思い通りにならないことが当たり前だと思えば気が楽だと思います。

冷静に考えれば、腹を立てても、なんの得にもならないものです。自分が疲れて損するだけですし、下手すると周囲からも「あの人はすぐに切れる」と見られてしまうかもしれません。

「相手に求めすぎないこと」

もっとも、あまりこれを徹底しすぎると、「冷めた人」と言われるかもしれませんが・・・。

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