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プログラミングでメシが食えるか!?

ネットワーク製品のテスト環境構築は結構大変!でも楽しい?

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昨日、タイ向け製品のi-Switchの機能追加を行い、今日は動作確認をしました。

i-SwitchはLAN側からインターネットへの通信を、複数ルーター(というか複数回線)に分散させて負荷分散させて、通信の通りを良くするのと、ある回線の不調時にそれ以外の回線で通信を行うようにするのが主な機能です。

このような機能を実験しようとすると、本当はインターネット回線・ルーターを2個以上用意して、実際の使い方と同じ状況を作れば良いのですが、さすがにテスト用だけに回線やルーターを用意するのは大変です。当社には複数のインターネット回線がありますが、当然ながら業務で使っているので、テストだからと構成を変えてしまうこともできません。

仕方ないので、疑似環境を用意することになるのですが、結構大変です。

I1 I2
i-Switchは3段重ねの一番上の装置です。実際に販売しているのとは少しだけ型が違うのですが、ほぼ同じハードです。白い線がLAN側、黒とベージュがそれぞれルーターへの配線です。
ベージュの線がRTX1100に刺さっていて、黄色い線で会社へのグローバルセグメントにつながっていて、IPマスカレードで中継させます。これが1つめの回線。
黒い線は一番下のLinux機につながり、そこから社内セグメントにIPマスカレードで中継させます。これが2つめの回線。本当はもう一つルーターがあれば良いのですが、空きがなかったのでLinuxマシンで代用です。
二つの回線がルーティングでつながってしまうと実験が上手くいきませんので、片側はグローバルセグメントへ、もう片側は社内LANへつないでいます。

I3
プログラムの修正・ビルドも、CFイメージの作成も、テストの実行や2つのルーターの管理も全てMacBookAirで行います。構築用のVMが一つ、実験用のVMが一つ、さらにMacOSでターミナルも動かしています。USBにはCFライターとRS232Cアダプターがつながり、Thunderboltには有線のLANをつなぎ、それがテスト用のLAN回線としてVMにブリッジしています。

ここまで準備すると、実はi-Switchの機能追加作業自体の数倍の時間かかります。こういう環境を維持しておきたいところなのですが、しばらく使っていないと他のメンバーが別の作業で使うからと持っていかれてしまい、設定も何もかもなくなってしまうので仕方ありません。。

まあ、無事に動作確認も出来、バンコクのお客さんからの要望に対応できたことが確認できました。
限られた環境・機材でのネットワークの構築ってパズルみたいで、結構頭が痛くなるのですが、意外と楽しいものです!?

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