築き上げるのは大変だが、崩すのは一瞬
まだまだ年度末ということもあり、社内が大忙しの状態です。忙しい時は、大抵の人は心に余裕がなくなり、カリカリしたりイライラしたりするものです。そんな時に、ほんの些細な言葉にイラッときてしまったりして、ついついカッ!となってしまったりしますよね。
でも、そのほんの一瞬のいらつきから出てしまった言葉が全てを崩してしまうこともあるものなのです。抽象的でわかりにくいと思いますが、たとえば、「もう無理!やってられない!」「一所懸命やっているのに、あんな言われ方をするなら、これ以上続けるのは無理!」とか言ってしまうことですね。その一言がこれまで積み上げてきたものを一瞬で崩してしまうこともあるのです。
とくに、電話やメールなど、意思や感情が伝わりにくい媒体でのコミュニケーションだと、ムカッとしたりすることが多いのではないでしょうか。でもそれが本当は違う感覚で言っていたのに、受け取り方で勘違いしていて、それなのに致命的な一言を言ってしまうことだってあるのです。
やはり、忙しくてイライラしがちなときこそ、ちゃんと顔を合わせて話しをしないと危ないものなのです。
それと、私もそうでしたが若いうちはキレやすいものです。私も何回「こんな会社いつでも辞めてやる」と言ったことか・・・。まあ、辞めたら辞めたで違う人生がどうなっていたかわかりませんが、おそらく回り道になったことは確かでしょう。積み上げることは大変なのです。
だんだん年を取ってきて、立場も上になってくると、そう簡単にキレたりしていられなくなります。個人的な感情で組織をつぶすわけにはいかないと考えるようになりますし、なにより、キレて良かったことなどほとんどないということを学ぶからでしょう。そもそもリーダーがいちいち細かいことでキレていたのでは、誰もついてこなくなるでしょう。
もちろん、一切の感情を出すなというわけではありません。それではノイローゼになってしまうかもしれません。出してもいいというより、出すべきなのだと思います。ただし、キレるのは損です。短気は損気。絶対にキレて良いことなんてありません。自分自身にはもちろん、周りにとってもキレて良いことなどないものです。
感情的になりそうになったら、大きく深呼吸して、空でも見上げてみましょう。少し冷静さを取り戻せば、意外と小さなことだったと思うことがほとんどです。特にリーダーは細かいことで不安定さを見せないことが大切だと思います。