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プログラミングでメシが食えるか!?

山のような仕事量をどうこなすか・・・

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年度末ということもあり、駆け込みの注文をいただいたり、来年度に向けた相談をいただいたりと、大忙しです。仕事から時期の波がなくなり、平滑化できればどれだけ楽になるだろうか、と毎回思います。今期はとっくに目標達成の目処がついているので、来年度に延ばしてもらえればと思いますが、世の中そううまくいくものでもありません。

それなら、「商談開始時点で時期の調整をすれば?」と思うかもしれませんが、今対応している仕事は、結構な割合で実は半年以上前から商談が始まっているのです。

私の場合、基本的には各リーダーがメンバーの采配をするようにしてきていますので、私が直接頼むのはリーダーにするようにしているのですが、そもそもリーダー達が自分の案件で大忙しなため、リーダーはもちろんメンバーも全く空いていないのです。結局私の仕事は誰にも頼めず、自分でやるしかないということになります。まあ、そんなものでしょう。。

さて、普通にやればとてもじゃないけど期間内に終わるはずのないボリュームの仕事、皆さんはどうやって片づけていきますか?私のやり方を紹介してみましょう。

優先順序を考える

先に決まったり着手したり仕事した仕事を先に片づけるとは限りません。私の場合は、まず、「ボールを相手が持っている状態」にすることを考えます。要するに、相手から「どうなってますか?」と言われるのではなく、「この点を決めていただかないと進められませんよ」という状態にするのです。そのために、一つ一つの仕事にどっぷりはまることは最後にして、まずは広く浅く検討を始め、必要な確認・質問を先にどんどん投げておきます。この方が相手もさらに確認が必要な場合に時間の余裕もできるため、相手にも喜ばれます。

つぎに、「じっくりやるのはどれから?」という点ですが、基本的に嫌いなものからやります。ドキュメント作成は大嫌いなので、まずそのあたりから。。嫌いなのでなかなか進みませんが、ドキュメントも意外と書いて見てもらうと「もっとこうして」と言われることが多いので、先に進めるのが良いと考えています。その次に「はまりそうなもの」です。できると最初からわかっているものは最後でも何とかなります。特に私の場合、普通のプログラミングはドキュメントを書くよりもはるかに簡単に作ることができますから、そういう仕事は最後にします。

交渉する

あまり大きな声では言えませんが、嫌いなものは嫌いですから、ドキュメント作成はさっと書いた後、それを見てもらう際に「これとこれは手間がかかる割に必要性が低いので、後回しにしたい」とか、「どうせ私が作業するので手順書は省略したい」「こういう理由により、そちらで書いた方が意味がある」とか、いろいろ交渉します。メンバーからは「踏み倒し」と言われますが、そんなことではなく、「私が何に時間を使うのが一番お互いにとってハッピーなのか」を考えているのです。その代わり、「多少の仕様変更はすぐに対応してあげる」「追加の作業なども対応」「現場で必要そうなツールなどもどんどん作る」と、自分が得意な部分はどんどんサービスします。

時間の使い方

前述の配慮により、仕事の見通しがつき、嫌いなものは減らすことができてくると、後はやるだけなのですが、プログラミングの仕事は「気合いが入っているかどうか」で、仕上がりも作るスピードも全く変わります。気合いが入らないときには気分転換した方が良いですし、自分がやりたいことがあればそっちを先にやってから仕事をする方が良いこともあります。

確実さ

最後に大事なことは、「できるだけ一発で完璧に近いものにすること」です。プログラミングであれば、適当に作ってバグだらけ、というのは最悪です。バグを直すのは、丁寧に作ることより大変です。最初からバグがないように作る方が速いのです。もっとも、自分の都合だけでなく、相手から恐怖の仕様変更が来ることも多いのですが、少なくとも自分が原因の問題は無いように進めます。さらに、多少の変更はすぐにできるように作っておくことも大切です。

進捗が悪いと、相手は大抵「人を増やせ!」と言ってきます。しかし、大抵それは間違いです。理解していない人を増やしたところで、その人に指導する時間がかかる方が無駄になります。さらに「リスケして工程表を作り直せ!」とか言われることもありますが、これまた最悪です。そんな時間があれば作業がかなり進むものです。開発仕事を依頼する側が賢い場合は「余計な作業を減らす工夫」をします。先延ばしできるものは後回しにしたり、たいして意味が無いことはやらないとか、あるいは形式的なドキュメントなど誰でもできるものを引き取ってくれたりもします。

開発仕事は頭を使う仕事です。どれだけ気合いを入れて集中できるかで全く進み方も品質も変わるのです。私はうるさいのが苦手なので、集中したいときはとっとと帰宅して自宅でやる方が良いことも多いですし、あるいは移動中にスパッと仕上がったりすることもあります。開発仕事は管理すれば進むというものでもないので、進捗報告を頻繁に要求したりするよりも、一緒に雑談したりして「安心して待っているから」とでも言う方がその気になって捗ることも多いのです。

ということで、仕事の山状態ですが、まあ、何とかなるでしょう・・・。

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