好き嫌いは結構変わるもの
今日は日本酒を飲みながら日本の経済を語る会(だったかな?)に参加してきました。初参加だったのですが、まあ、経済を語っていたかどうかはともかく、とても盛り上がりました。参加者は基本的に「日本酒を4合瓶1本くらい持ってくること」という感じで、持ち込みで飲みます。
実は私はついこの間まで日本酒は嫌いで、この会も存在も知っていたのですが、参加は遠慮していました。アルコールはずっと前から大好きでしたが、日本酒は嫌いだったのです。
日本酒が嫌いになった原因は、父が仕事をしていた頃、よく週末になると終電に乗り遅れ、遠い駅まで母が車で向かえに行く際に、高校生の私が用心棒として助手席に乗り、深夜の草加駅に行ったことです。草加駅で終電の父の到着を待っていると、酔っ払いが結構車に寄ってきて「載せてくれるのかぁ〜」という感じのことを言ってくるのです。その時の臭いが「日本酒の臭い」だったのです。高校生の私はぶち切れながら、「お前の乗る車じゃない!」とか怒鳴っていたのですが、父が改札から出てくると「まあまあ、酔っ払いも根っから悪いやつとは限らんから・・・」とか言いながら、これまた日本酒臭い感じで現れたものでした。。
その後、大手を振って大学生というか成人後(?)にお酒を飲むようになりましたが、日本酒はとにかく嫌いで、洋酒ばかり飲んできました。酔っ払いのイメージ・臭いが苦手だったのです。
ところが、40才を超えてくると、地元の自治会やソフトボール部の宴会、川越祭り関連の飲み会など、基本的に日本酒が中心の飲み会が非常に増えてきました。最初は「日本酒は苦手で・・・」と断っていたものの、はっきり言って面倒になり、適当に飲んでいたら、いつの間にか「日本酒も美味いものは美味いじゃないか!」と思うようになってきたのでした。
まあ、私の場合、何事も結構こだわりが強いので、「これは苦手だ」「これは嫌い」と明言してしまうことが多いのですが、ある時点でころりと変わって「実はやってみたら好きだった」ということが多く、それこそゴルフなどもまさにその典型なのでした。
とはいえ、日本酒はいまだに淡麗辛口なものは好きですが、甘口は苦手です。今日は15種類以上の日本酒を飲みましたが、やっぱり苦手なものも結構ありました。
趣味の世界になればなるほど、好き嫌いもはっきりしてくるものだと思います。別に無理して褒めることはないと思っています。いろいろなものがあるからこそ、趣味の世界が成り立つのだと考えています。
結局、今日は15本以上の日本酒が開封されましたが、それぞれ同じように減っていたような感じでした。人気のあるものに偏る傾向もないわけではありませんが、意外と好みはばらけるもので、平均的に減っていくのはなかなか興味深いものでした。
ということで、好き嫌いを明言するのはそんなに悪いことではないと思うということと、嫌いなものもある時期で反転することは良くあること、ということを書きたかっただけなのでした。。