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プログラミングでメシが食えるか!?

周りと同じ状態というのは怖い、という考え

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皆さんは業績が良いときにはどんなことを考えますか?

私は、「業績が良いときこそ危険」と考えます。なぜなら、業績が良いときには、大抵苦労せずに仕事が集まり、苦労せずに稼ぐことができているからです。そのこと自体は良い状況かも知れませんが、奢れるものは久しからず、です。業績が悪いときには、なんとかしなければと必死に動くものです。自転車操業になるのもよくありませんが、油断している状態よりはマシかもしれません。業績が良いときこそ、先のことを心配し、次に向けた行動を必死にやらなければならないと私は考えるようにしています。

忙しい時にはどう考えるでしょう?

私は、「仕事がたくさんあって忙しい時は危険」と考えます。忙しい時には、「自分は頑張っている」と勘違いしやすいのです。忙しいとたくさんの結果が出るというわけではありません。意外と「忙しい時ほど効率が悪い」かもしれませんし、「忙しい時ほど本質を見失っている」かもしれません。さらに、忙しいと次に向けた準備をしなくなります。目の前の課題を片づけるのに精一杯になりやすいものです。忙しさを乗り越えたときに「暇」という恐怖がやってくるかもしれないのです。

当たり前のことばかり書くな、と言われそうですが、これを組織レベルで考えているかどうかは、事業運営でとても大事だと私は考えています。要するに、「全員が儲かっている感覚に浸ってしまう」ことや「全員が忙しい状態」になっていると、組織全体が変動に巻き込まれてしまうということです。

先日書いた、「事業の柱は何本でいくか?」と同じことなのですが、組織全体が同じ感覚になってしまうと、良いときはよいのかもしれませんが、悪いときには全体が落ち込んでしまいます。サッカーで全員がボールを追いかけている状態みたいなものです。ちょっとしたきっかけで一気に形勢が不利になりやすいのです。

そんなこともあり、私は基本的に皆の状態と逆になろうと日頃から考えているというか、もともとそういう行動をするようになっています。皆が忙しい時にはあえて手伝ったりせず、私はとっとと帰って他のことをしたりしますし、皆が稼いでいるときには、私は当たるかどうかわからない新しいことにチャレンジしたりしています。ほとんどの人は周りの人と同じ状況にいる方が居心地が良いので、放置しておいても大体皆同じようなことをします。あえて同じことをしないくらいでバランスが取れるものだと考えています。

そろそろ世間一般でボーナスが出る時期でしょう。当社もまもなく支給ですが、私は社長なのでボーナスはもちろんありません。業績は上期としてはかなり良かったので、メンバーは喜ぶことでしょう。それを横目に、私は一人ムスッととしていることでしょう。でも、それで組織としてはバランスが取れると考えないと、この「嫌な」時期を乗り越えられないのです(そこまでオーバーではないか?)。。

話しがそれましたが、私が常に考えているのは「周りと同じ状態というのは怖い」ということを書きたかったのでした。

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