オルタナティブ・ブログ > プログラマー社長のブログ >

プログラミングでメシが食えるか!?

仕事の基本は、良好な人間関係!

»

このところ毎日外出ばかりなのですが、私の場合、外出には大体3つのパターンがあります。

・ミーティング
・デモ
・構築

曲がりなりにも肩書きは「社長」なので、普通に考えると、「ミーティング」はともかく、「デモ」や「構築」は社長がやる仕事ではないのでは?と思う人が多いのか、そういう場面で名刺交換をするとビックリされることが多い感じですが、私が好きなのは、むしろ「デモ」や「構築」です。

「デモ」は、自分たちの製品を紹介・提案する場ですので、自慢好きの人にとって楽しくないわけがありません。さらに、デモを行うと、お客さんから様々な意見・要望・反応が得られますので、とても刺激的です。これをメンバーに任せてしまうなど、もったいなくてできません(とはいえ、全部私がやるとメンバーが育たないとも思いますが)。

「構築」は、それこそ「社長」がやる仕事ではないだろう、と思われるようですが、実際に運用される環境を見たり触ったりすることはとても刺激的ですし、自分で構築するからこそ、構築しやすい製品にしようと思うものです。それに、構築の現場では、その場での対応力を問われることが多く、たとえば、今日もProDHCPの構築に出かけたのですが、インストールと動作確認を終えた後に、何か不安な点はありませんか?と確認したところ、設定ファイルをどのように作るかで悩んでいるとのことで、その場でコンバーターを作って生成してあげました。エディターで打ち込んだら丸一日かかるでしょうし、打ち間違いもかなり起きてしまうでしょう。Excelで管理しているデータをCSVで吐きだしてもらい、その場でコンバーターを作って変換して一発で大きな設定ファイルを生成してあげることができ、とても喜んでいただけました。

ITの仕事は、単純に製品を売って終わり、という売りきりのタイプは意外と少なく、それなりに運用や構築のノウハウが必要なものです。プログラマーとしてその場で簡単にツールを作ってあげることなどにより、対応力や人間関係が築けるものです。このあたりはやはりどれだけ場数を踏んできたかがものを言うので、単にメンバーに任せてしまうのももったいないことも多いのです。

なによりも、客先・現場に行くことにより、お客さんとのコミュニケーションができることが大切で、並列して多くの仕事を進めている私にとっては、きちんとコミュニケーションができているからこそ、どれもが問題なく進んでいるようなものなのです。相手を不安にさせない為には、密なコミュニケーションがなにより大切です。期日にできていれば良いというものではありません。人間ですから勘違いだってあるのです。最後にバタバタしないためには、こまめなコミュニケーション以外の方法はありません。そして最高のコミュニケーションは会うことです。

技術者は、意外と出不精が多く、私からすれば「非常に損をしている」と感じています。どれだけ腕が良くても、相手の意思をしっかりくみ取れなければ、相手が喜ぶものは提供できません。コミュニケーションを疎かにすると、結局最後にドタバタするのです。私のように多くの仕事を平行してやっているとそれは致命的な状態になります。そうならないためにも、最初からコミュニケーションをしっかりしますし、会いに行くのです。

社交的な性格だから、と思うかもしれませんが、私は子供の頃はいじめられっ子で、引っ込み思案でした。学生の間にだいぶ努力して性格を変えましたが、社会人になってからも人に会うのがそんなに好きだったわけではありません。出かけるのが好きになるように、人に会うのが楽しくなるように工夫したのです。

出かけると、ついでに買い物によったり、あるいは美味しいお店に行ったり、景色の良いところを散歩したりするようにしてきました。今では会社にいるより出かける方が好きで、なんとか出かける用事を作りたいと思うくらいになりました。

人に会うのが楽しくなるためには、相手に感心を持ってもらいやすくする工夫をしました。個人のホームページを公開したり、著書を書いたり、ブログを書いたりすることで、相手が自分のことを多少なりとも先に知っていてもらえたり、あるいは、著書を持参して話しのネタにしたり、多趣味なのもとても役立っています。人とたくさん会うためには、相手に会いたいと思ってもらうことが大事で、いろいろなネタを持っていることはとても役立ちます。

そんな努力の甲斐があり、私が自分でやる仕事で、お客さんと大問題になったり、大げんかになったりしたことは、まず思い出せない状態で仕事をしてくることができました。腕が良いとか悪いとかよりも、まずは良好な人間関係が仕事の基本だと私は感じています。

Comment(0)