役員はイエスマンでなければならない!?
今日は娘の中学校の卒業式なので、その話題を書こうかとも思ったのですが、そもそも仕事で卒業式に行っていないので、他の話題にしておきます。。
昨日は年に1度の人間ドックだったのですが、待ち時間に読んだ雑誌(プレジデントだったと思います)で、考えさせられる記事がありました(詳細は購入したわけではないので、私の頭の中でアレンジされているかもしれません)。
「役員はイエスマンでなければならない」
という記事でした。私はどちらかというと、イエスマンに良いイメージはなく、言われたことだけ「はいはい」とやるだけの人、という感じだったので、「なんで??」と思ったのですが、きちんと読んでみると・・・
「役員は、社長の決めた方針を確実に実行するのが役目であり、自分勝手な行動をするのでは駄目。社長が決めたことを、1ヶ月で実現するのが課長、1週間が部長、1日が役員」という感じに書かれていました。
さらに、「役員は意見を出すな、ということではなく、議論する際にはしっかりと意見を言うことが大切。しかし、一度決めたことは、しっかりと実行しなければならない」とも書かれていました。
当たり前のことかもしれませんが、私にとってはかなり考えさせられた内容です。私は自分自身が指図を受けたくないタイプですので、メンバーに対しても指図は基本的にしたくないという考えです。自分で考えたことを自分で責任を取りながら結果を出す、というのが理想的、と考えていて、実際に、当社ではそれぞれの事業、あるいは製品に関しては上の指示で、というよりは、メンバー自らが前向きに取り組んできて、結果も出してきました。もちろん、勝手にやっているわけではなく、やりたいことを説明し、許可を得た上でやるわけですが。
うまく行っているときにはこの方法で何ら問題はなく、むしろ、メンバーは高いモチベーションを持って取り組み、すばらしい結果を出しますし、お客さんも「対応が早くてすばらしい!」となるわけですが、うまく行かないときにはかなり難しい状態になります。たとえば、私の考えとメンバーの考えが違う場合に、私は「こうすべき」とは言いますが「こうしろ」とは言わずにきました。しかし、この記事を読んで、「甘かったかな」とも考えています。
結局最後に責任を取るのは経営者です。事業は個人の趣味ではありません。メンバーの自由をあまりに増やし、その代わり、責任もメンバーに押しつけすぎる、というのは、良くない面も多かったのではないかと振り返っています。たとえば、当社の場合出来高制をかなり取り入れていますので、業績が悪ければダイレクトに待遇に影響します。業績が良いときはもちろん結果に応じて高い報酬を得られて良いのですが、悪いときにはメンバーがかなりの割合で責任を取らされているとも言えます。どちらが良いとも言えない問題だと思いますが、あまりに任せっきりにするのもどうなんだろう、とも考えさせられたわけです。
もっとも、当社のような小企業では、トップも実務をこなす、プレイングマネージャーがほとんどで、トップが舵取りに専念できるというケースは珍しいくらいでしょう。私も現に今は4つ開発仕事を抱えているくらいで、舵取りどころではない時も多いものです。まあ、これが小企業がなかなか大きくなれない原因なのでしょう。
白黒はっきりできる問題ではないのですが、うまくバランスを取らないとまずいな、と考えさせてくれた記事でした。
ちなみに、人間ドックの結果は、体重・ウエスト・悪玉コレステロールがやや高めな点と、視力がかなり悪くなっているのが問題という感じでした。。まあ、運動はサイクリングを中心に楽しみながらかなり頑張っていますし、体調は悪くないので、この調子でと考えていますが、視力はちょっと気になっています。昨年サイクリング用にメガネを作り直した際に、度も少し強くしてもらい、その時点ではよく見えていたのに、そこからかなり悪化しているのです。今年に入ってからプログラミングの仕事が忙しすぎて、毎日深夜まで、あるいは電車の中でもパソコンを使い続けていたのが悪かったもかも知れません。そろそろ年ですし、プログラミングの量は減らしたいところなのですが、増える一方という気もしますねぇ・・・。