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プログラミングでメシが食えるか!?

中小の弱みは「できる人」が少ないのではなく「普通の人」の使い方が甘い?

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最近少し考えていることなのですが、中小企業の弱点は、「できる人」が集まらないとか少ないとかいうことではなく、「普通の人の使い方が甘い」ことなのではないかということです。

当社だけかもしれませんが、仕事の基本である「報告・連絡・相談」が疎かになりがちです。原因としては、現場が忙しいからとか、いろいろ言い訳が出てきますが、実は「管理が甘い」のではないかと感じています。

管理が甘くなる原因を考えてみると、

・管理者も忙しい・管理専任者を配置できない
 規模が小さい場合が多いので、管理専任者を置くとその分のコストが全体でまかなえません。

・仕組みが明確になっていない
 管理体系をきちんと整備する暇もなく、やっつけ仕事になりがちかもしれません。

・厳しくすると嫌がられる
 中小は求人も苦労することが多いのと、代わりの人がすぐにあてがえないので、そう簡単に辞められたくないという弱みがあります。

こんなところではないでしょうか。

実は、中小企業にも、キーになるような「できる人」はそれなりにいるのではないかと思います。大手で指示通りに仕事をさせられたくないと考える「できる人」は中小を選びます。ところが、「普通の人」をうまく使うことができていないから、問題が発生しやすかったり、効率が悪かったりするのだと考えています。

特に「普通の人」にやってもらいたい仕事は、それなりに「こなしてなんぼ」の仕事なので、規模の理論で中小は厳しいものです。規模で勝負するのでは大手に勝てません。

一方で、「できる人」でないと回らない状態というのも危険なのです。「できる人」が出ていかないと解決できないようでは、「できる人」が現場に振り回され、戦略的な仕事に時間を取れなくなります。「できる人」は引っ張りだこですから、そんな状況が嫌になったり、あるいは、見合う待遇を出せなくなって、他に移ってしまう心配も大きくなります。

あるいは、「できる人」頼みの状態になると、「できる人」が社内の小さなことを解決して頼りにされていることに自己満足してしまう心配も出てきます。「できる人」は「できる人」に見合う活躍をしてもらわなければなりません。

「できる人」が生み出したものを、「普通の人」がきちんと回せる状態にできるかどうかが、ビジネスの大きなポイントだといわれています。中小の弱みは実はここに差があるのではないかと感じているところです。

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