東京は温かいねぇ:視野の広さは経験の数
今日の東京はとても寒いと思ったのですが、お昼頃、北海道からのお客さんが来社されたときに、「東京は温かいねぇ、汗かいちゃったよ」と言われてビックリ!
たしかに北海道は既に雪も降っていますし、昨日は飛行機も欠航になるほどの吹雪だったそうです。私もその方とご一緒して北海道の仕事を数年間やっていた頃は、冬の寒さはたっぷり体験できました。手袋をせずに携帯電話を耳に当てて会話していると手が痛くて我慢できないほどですものね。新千歳空港に到着して、バスに乗るために建物を出た瞬間の、毛穴が引き締まるような感触は「あぁ、北海道に来たなぁ」という感じがして好きでした。一方で建物の中はこれでもかと言うほど暖房が効いていて、息苦しいほどでしたが。
全く逆なのがタイですね。私がタイに行った時はちょうど日本も夏だったので、日本の方が熱かったのですが、タイは建物に入ると鳥肌が立つほど冷房が効いてました。1月末には久しぶりにタイに出張の予定なのですが、日本は寒いのにタイは熱いということで、どんな服で移動すれば良いのやら・・・。
さて、その方とお話ししているときに、「小俣さんみたいにあちらこちらに出張などで行ったことがある人は、視野が広い感じだよね」と言われました。まあ、私は国内はそれなりにいろいろ行っていますが、海外はアメリカとタイしか行ってませんし、大したことはないと思うのですが、その方の表現では「あまり移動せずに一カ所にだけずっといる人は、話をすると視野が狭いと感じる」と仰っていました。
これは仕事でも同じ感じだな、と思います。いろいろな方とお会いしていたり、あるいは、いろいろな現場を経験してきた人は、やっぱり視野が広いと思いますし、人としても懐が深いという感じがします。人は「経験」したことを元に考えますから、経験が豊富なほど広い視野で考えることができるのは当然ですね。同時に経験できない部分を補うのが「読書」だと思っています。
自分が嫌な思いをたくさんしてきた人は、人に同じ思いをさせたくないと、優しくなれると思いますし、仕事でも、数々の苦労を切り抜けてきた人は、最初からどうすべきかを考えたり、どうするのが全体として一番良いかを考えられるようになるものです。
寒いと思っているときに、「東京は温かいねぇ」と言われて、「たしかに北海道と比べればそうですよね」と思えるのは、やっぱり北海道の寒さを経験しているからなのですよね。たくさんの経験は自分だけでできるものではなく、人との関わり合いから生まれるものがほとんどです。関係してくださった方々に感謝の気持ちを持つことが大切ですね。