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プログラミングでメシが食えるか!?

ボーナスシーズンに考えること:リーダーとして欠かせないこと

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ちょうど今の時期はボーナスシーズンでしょうか。今年は私が直接管轄している当社のIT事業部もそれなりのボーナスが出せました。当社は半期ごとの業績により、決まった計算式でボーナス原資を計算し、それを各部で分配する、というシステムで、要するにボーナスは完全に出来高性です。上限はなく、いくらでも稼げば稼いだだけボーナス原資が増えます(全員100万円以上ということもありました)。逆にノルマ未達となるとボーナスはゼロです。実は製品事業に本格転換した一昨年あたりから業績が伸び悩み、かなりノルマに対してマイナスとなってしまい、会長から「あまりにもひどいから、マイナス2期分は返済しろ」と言われてしまい、夏のボーナス分・冬のボーナス分(今回)で返済しました。夏のボーナスはリーダー達はゼロとして返済に回しましたが、今回は完済してもまだ余裕があり、きちんと(というほどではないものの)リーダー達にも分配できました。これで負債なしの状態に戻りましたので、次のボーナスからは従来通り、稼いだだけ分配できるようになります。まあ、ようやく製品事業も軌道に乗ったと言える状態でしょう。。

何事もはじめからいきなりうまく行くものではありません。どんな事業であっても、「産みの苦しみ」はあるものです。その苦しみを自分たちの努力で乗り越えるからこそ、事業を大事にしようという思いが強くなるものです。産みの苦しみの途中で投げ出すのが一番無駄なことで、それなら最初からやらない方がマシなくらいかもしれません。単にメンバー達が疲弊するだけです。その苦しい状況の時にどれだけ踏ん張れるか、あるいは、メンバー達に希望を持たせて前を向かせることができるかが、リーダーのとても大事な仕事といえるでしょう。

ブログではきれい事を書いていることが多いのですが、当然、社内では様々な問題も発生しています。そのたびに、じっくりと話し合い、最終的には「まあ、そう焦るな。もうこの段階まで来ているんだ。後これだけでハッピーになれることが見えている。問題点はこう改善する。一緒に頑張ろう。」と励まし、納得してもらうことを繰り返すことになります。本当にそうならなかったら単なる「詐欺」ですから、自分自身への縛りでもあるわけです。

私が雇われ社長として、社員からもオーナーからも厳しい視線を浴びる中でやってこられた、たった一つのポイントは、実は、「ぶち切れないこと」なのかな、と思っています。産みの苦しみの中でもがきながら頑張っているメンバー達から、様々な相談や不平不満などが来るわけですが、そこで「ぶち切れ」たら、全てが一瞬で消え去ってしまいます。まあ、もともと気が弱い性格なので、ぶち切れるのが怖いだけかもしれませんが、なんとか修復しようと粘ってきたので、壊れずにここまで進んでこられたのだと思っています。社長やオーナーという立場は、社員からすれば絶対的なポジションなのです。そこでぶち切れられたら、社員は何もできなくなるのです。

とはいえ、社長だって人間ですから、誰かに愚痴を言いたくなるときだってあるんですけどね・・・と、ブログで愚痴って気晴らし。。

ということで、リーダーとして欠かせないこととして、

・将来像をきちんと語ること
・約束は守ること
・ぶち切れないこと

あとは、「メンバー達の憧れの対象になるべき」と考えていますが、ここはなかなか実現できていないところで、本当はメンバー達に十分な分配をした上で、自分自身もそれなりに余裕ある状態にし、ご馳走したり、あるいは、そんな暮らしができるようになりたいな、と思うような様子を見せたいところですが、私自身も出来高性で報酬が決まるので、メンバー以上に収入が減っていたこの数年で、妻からも睨まれるし、情けない様子しか見せられていないと思ってます。まあ、苦しいときはトップこそ苦しむのは当然なのですが。

ようやく数年の産みの苦しみを経て、事業は楽しい状態が見えつつあります。私自身もますます盛り上がって、メンバー達と上を向いて進んでいかねば!

といいつつ、社長はボーナスがないので、この時期は鬱なのですよね(-_-)

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