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プログラミングでメシが食えるか!?

オルタナ過去2日間トップ10に意外なものがランクイン!?

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今日も非常に忙しく仕事をしていて、HDDのコピー待ちの間に、久しぶりにオルタナティブブログのトップページを見たら・・かなりビックリしました!

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回線遅延のTCPスループットへの影響:回線遅延シミュレーターEthdelayProと理論値

こんなマニアックな内容がトップ10に入るとは・・・

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GoogleAnaliticsで見ても、確かにたくさんアクセスされているみたいですが・・・サイト滞在時間が短い気がするので、変わったキーワードでたまたまヒットしたのですかねぇ。いまいち解析の仕方がわかっていないのでした。。

まあ、せっかくなので、回線遅延シミュレータ:Ethdelayシリーズのお話しでも。

Ethdelayシリーズは、2008年頃から出荷を始めたと思うのですが、技術系の製品としては価格が安いということもあり、300台以上の出荷実績です。不正接続検知・排除システムのIntraGuardianシリーズは2000台以上(実はすでに受注分で3500台を超えるくらいですが・・・)出荷しているので、それに比べると少ないものの、IntraGuardianはセグメント数分必要なので、一度に数台〜数百台まとめて購入いただくケースが多いのに対し、Ethdelayシリーズはほとんどの場合、1台単位での注文です。

また、EthdelayシリーズはEthdelayEthdelayExEthdelayProと、性能差で3機種ありますが、最近は3機種とも同じくらいのペースで出荷している感じです。どうせ買うなら測定機能もついたEthdelayPro、という選択も多いようです。

Ethdelayという名前がつく前に、さらに数年前から回線遅延シミュレータという製品はホームページに掲載していました。当時はソフトウェア製品でした。数年間の間にお問い合わせがあったのは、たしか2回くらいで、1回は「ネットワークインターフェースが2個あるLinuxマシンを用意してください。」とお話ししたところ、「そんなものは社内にない。」と言われてしまい、売れませんでした。もう1回はマシンも用意していただけたのですが、ソースが見当たらなくなってしまい、慌ててもう一度作り直して、まあ、とりあえずタダでどうぞ、と差し上げたと思います。その作り直したソースをベースに、ユーザインターフェースをつけ、アプライアンス化してEthdelayとして販売を開始したところ、徐々に出るようになり、より高性能なニーズに応えるためにEthdelayProをリリースし、性能が高くてもコンパクトなものを、というニーズに応えるためにEthdelayExが登場した、という感じです。

当初はネットワーク機器開発・販売事業を行っているお客さんが多かったのですが、シンクライアントの性能を見たい、見せたい、というニーズが出てきて、その後はクラウドでどうなるかを見ておきたい、というニーズも多くなり、様々な場面で使われるようになってきました。

価格を安くしたのは、「技術系の自分たちの立場で、このくらいの値段なら買いたいと思う」という理由からです。余程儲かる開発でないと、高価な測定器を導入することはできないことは自分たちが良くわかっています。しかし、ネットワークものはきちんと動作確認をしておかないと怖いこともあり、必要な人には、とても喜んでいただけている製品です。

もちろん、高価な測定器に比べると精度は断然悪いのですが、擬似的に回線をシミュレーションして動作検証するというレベルであれば全く問題なく使えることがほとんどですので、意外な人気があります。

事業としては大した儲けではないのですが、自分たちと同じ技術者に喜んでもらえる製品として、今後もしっかり販売を続けられるようにしていきたいと考えています。

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