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プログラミングでメシが食えるか!?

この相談をできるのは「おたく」しかない、と言われるとうれしい

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今日は午後に客先訪問し、ネットワーク関連の案件の打ち合わせをしてきました。例によってNDAにより案件情報は全く書けませんが、実にマニアックな内容でした。

「この仕事は、日本シー・エー・ディーさんができると言ってくれるなら、獲得する方向で考えるが、他ではまずできるというところはないだろうから、できないなら見送る。」

という感じでご相談いただきました。

ネットワークプログラミングで、こんな感じに相談いただくと・・・まず断れないのですよねぇ、うれしくて。とりあえず、タダでも何でもプロトタイプを作ってみましょう!と言ってしまいます。というより、プロトタイプを作ってみないと、あまりにも難しいので「できる」と言えないのでした。。

うまくいけば、タイミングよく欲しがっている企業に提案できれば結構大きな展開になるかもしれませんが、そもそも実現できるかどうかが問題です。

「来週末までにプロトタイプを作ったりして検討してみるので、もう一度相談する時間をください。」

とお願いし、とっても難しい宿題を持ち帰った気分です。

さて、「できる」と返事をする前にしっかり検討するという点に関して、gihyo.jpの、この記事に似たようなことが書かれています。

「締め切りは絶対に守るもの」と考えると世界が変わる

「「ほぼ確実にできるタスク」だけを抽出して,まずはそれのスケジューリングをする。予測不能なものについては,正直に「現時点では見積りができない」と宣言し,必要ならば「見積りをするための調査期間」をもらう」

私は難しい仕事は、基本的に「プロトタイプを作って目処をつけないと見積もらない」という感じにしています。できるかどうかわからないものは見積もることができません。当たり前の話です。ところが、IT業界ではこの理屈が通らないことが多い感じで、「まずすぐに見積もって」と言われる気がします。見切り発車になってとんでもないことになる、というのはよくあるパターンという気がします。

この行動のおかげか、あるいは、短気なのですぐに目処をつけないと気が済まないという性格のためなのか、私自身は納期に間に合わなくて「ごめんなさい」をした経験はほとんどありません。しいて言えば、入社後にCADシステムの新バージョンを完全に作り直したときは駄目でした。規模も大きかったのですが、懲りすぎていつまでたっても完成しないという状態でした。その後はとっとと仕上げることにしてます。

私は、「仕上げて動かしてみないと完成とは言えない」と考えています。自分で「完成」と思っても、使ってみて役に立たなければ完成ではないからです。自分自身で懲りまくってもあまり良いことはなく、とっととリリースしてユーザに使ってもらって、要望や問題点を速く吸い出して対応した方が「完成」に早くたどり着くものです。

今回の案件も、とりあえずさっさと作って、見てもらいながら検討、という感じに進めるつもりです。はたしてできるかどうか、というところですが・・・

gihyoといえば、私の著書「ルーター自作でわかるパケットの流れ」も是非どうぞ!

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