川越祭りを陰で支えているソフトボール部
今年の川越祭りは10月の15・16日です。今年も町内で山車を出すので、事前準備がだいぶ前から始まっています。
川越祭りの山車は、各町が保有もしくは借りてくるなどして、町が曳行します。要するに町内会が山車を曳行するわけです。
今どきの自治会はそもそも隣近所の付き合いもほとんどないような時代ですので、そんな状態で、町ごとに山車が曳けるのか?と思うかもしれませんが、それを支えているのがソフトボール部です。
川越では青年ソフトボールチームが確か150チーム以上あり、年に2回、市の公式戦があり、他にも3個くらいは地区ごとに試合が行われています。山車を曳く際にはそれなりのメンバーが団結していなければできませんので、そのままソフトボールチームが山車の曳行にも中心的な役割を果たすわけです。
ソフトボールチームに入っていない人からすると、「ソフト部で目立つ役割ばかり独占してずるい」など、ねたみもあるようですが、実際にはソフト部がそのまま川越祭りの運営をしているわけではなく、町ごとに祭りに向けた組織を持っています。その会に参加して、打ち合わせに出るなどすれば、もちろん役は担当できます(というか、あまり担当したくないくらいなのですが)。なぜソフト部がほとんどの役を担当しているかというと、祭り当日に個人の都合で役が揃わなくて山車を曳けない、ということにならないようにするためなのです。ソフト部のメンバーは普段から毎週練習で顔を合わせていたり、定期的に飲み会などを行っていて、名簿もあり、コミュニケーションが取れる状態です。万が一の際にも代役をすぐに出せるのです。もちろん、祭りに向けた組織にきちんと参加してコミュニケーションを取っている人なら全く問題なく、ソフト部でない方もたくさん役を持ちますが、当日だけパッと参加して、というのはやっぱり難しいのです。
そんなわけで、私も今の町に引っ越してきた当日に自治会長が尋ねてきてくれて、「何か運動はやるの?」と聞かれ、「スキーやテニスを・・・」と答えたら、「それなら、ソフト部入部決定だな」と言われて唖然としたのですが、そうやって仲間を増やすことで、川越祭りはもちろん、町内の力仕事などを担当するメンバーが揃うわけです。まあ、ソフトボールはいまだにうまくならずに、足を引っ張るばかりですが、体を動かすきっかけにはなってますので。。
もちろん、メリットもあり、引っ越してきたばかりの頃、妻が「最近の若い人は近所づきあいもできずに、どうのこうの・・・ゴミの出し方も守らないんでしょ」とか、近所のおばあさんに小言を言われたことがあったらしいのですが、「主人がソフト部に入れていただいて、いろいろお付き合いさせていただいています」と答えたところ、「それはそれは・・・いつもお世話になっています」と言われたそうで。まるで水戸黄門の印籠みたいですね!?
ちょっと話がそれましたが、来月半ばの川越祭り、是非見に来てください。西小仙波町の山車を見かけたら、私の顔を見つけて声をかけてくださいね。