聞かれて黙っているというのはどういうことなのか・・・
黙秘権のことではなく、社内でのミーティングでのことなのですが、たとえば、「この先、どのような事業展開を考えているのか?」とか、あるいはもう少し具体的に「今期のノルマ達成に向け、具体的に何をしているのか?」とかを、あるチームのリーダーや営業担当者に尋ねたというケースです。
私が昔から・・・下手すると社会人になった頃からかも知れませんが、不思議なのが、「黙っている」という状態です。
大抵は、机や紙を見つめながら黙っている感じでしょうか。放置するとかなり長い時間黙っています。我慢比べみたいになります。もちろん、参加者の時間がもったいないので、適当なところで打ち切りますが、黙っているというのはどういうことなのでしょう?
私自身は聞かれたり、あるいは責められたりしたときに「黙っている」という行動は取らないので、想像するしかないのですが、
・なんと答えるべきかを、その場で考えている
・何と答えても、状況を打開できそうもないので、黙っている
・なにも考えていない
・誰かが場を流してくれるのを待っている
こんな感じでしょうか。どれであったとしても困った状態ということには変わりないですね。少なくとも、聞いた相手、あるいは参加者に良い印象は全く与えないでしょう。
社内ミーティングなら、「毎度のことながら情けない!」という感じで流せることもあるかもしれませんが、客先でこういう対応をしていないかを想像すると、かなりゾッとします。たとえば、営業しに行ったときに、「御社はどのような事業展開を考えていますか?」と聞かれて「黙っている」という対応をしたらどう思われるか・・・
人それぞれ、役割や立場がありますから、たとえば入社早々の若手に「どのような事業展開を考えているか?」という質問はこないでしょう。きたとしたら、質問した側が聞く相手を間違えているといえるかもしれません。もっとも、本当は若手でも若手なりの理解で日頃意識合わせしている内容を語れたら格好良いところですが。いずれにしても、聞かれたということは、聞いたら答えられる人だと思ったから聞いてきたのです。それなのに黙っていたのでは、その人にがっかりするだけでなく、その人の所属チーム・組織・会社に失望するかもしれません。
的外れな答えを返すよりは黙っている方がマシ、という考えもあるかもしれませんが、私は黙っていることがその場に与える重い雰囲気を考えると、黙っている方がダメ、じゃないかと思っています。何か反応があれば、遠回りしながらかも知れませんが話が進められるものではないかと思います。
もちろん、的外れなことを言わずにすむように、普段から自分の立場に見合うような準備をしておくべきですし、それが社会人というものだと思います。