自分と違うタイプの人こそ大切
6月末でオルタナブロガーでもある稲川さんが当社を退職しました。もちろん、喧嘩別れしたのではなく、稲川さんも書かれているように、様々な背景があってのことなのですが、稲川さんからは、私はもちろん、当社メンバー達がとても多くのことを教わることができました。
そのポイントは、「私と全く違うタイプだから」ということだと思っています。
人は自分と似たタイプの人や、傷をなめ合うような関係の人といると、居心地が良いことが多く、自然とそういう仲間が増えると思います。ところが、自分にとって本当にそれが良いこととは限らないと思います。
自分にとって一番ためになるのは、
・素直に指摘してくれる人
・自分と違う考え方・強みを持っている人
なのだと思います。自分と違う視点から、遠慮なく指摘してくれる人こそ大切だと私は考えています。
稲川さんは私にとってまさにそういう人です。
ちょっとわかりやすく誇張して書くと、私の、
・計画的というよりは勢いでいく
・情に流されやすい
・個人の力を重視
というのに対し、
・計画的
・理屈もしっかり考える
・組織力を重視
という稲川さんの存在は、メンバー達にとってもとても良い刺激になったことでしょう。
人のタイプというのは、良い悪いではないものです。それぞれに良い面があります。しかし、偏りすぎるのは個人はともかく、組織としては躓きやすくなってしまいます。
私が知っている、いわゆる「できる人」は、人の話をよく聞く人ばかりです。自分と違う考えの人の話は、読書と同じように、自分では気がつかなかったことを教えてくれます。壁を作ったり、拒否したりするのは、自分にとって大きな損だと言うことを知っているのです。むしろ、何でも言ってもらえるような雰囲気を作るのが上手な人が「できる人」なのだと思います。たくさんの仲間がいて、たくさんの視点からの見方を吸収できるわけです。もちろん、もらうだけでなく、自分の情報をお返ししたり、あるいは、仲間同士を結びつけたりして、お互いにプラスになる関係を広げていくことができるのです。オルタナティブ・ブロガーの皆さんともそういう関係ですね。
私にとって、稲川さんはこのように大事な存在の一人ですので、仕事が変わろうとも関係が薄れるとは思っておらず、むしろまた新しい発展のきっかけになるはずと信じています。
お互いがより成長していけることを楽しみに、今後もよい関係を続けていきます。