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プログラミングでメシが食えるか!?

RADIUS関連は技術情報が少ない・・・

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今日はRADIUSクライアントのプログラムを作っていたのですが、毎度のことながら、RADIUSはそこら中で使われている割に、情報が少ないですねぇ。

RADIUSとはRemote Authentication Dial In User Serviceの略で、もともとはダイヤルアップ接続のために開発された仕組みですが、今では認証やアカウンティングに広く使われています。

RADIUSサーバやRADIUSクライアントの使い方の情報も少ないのですが、それ以上に開発に必要な技術情報は非常に少なく、書籍も少ないのが特徴(?)です。

RFCはもちろんあるのですが、RFCはどのプロトコルでもそうなのですが、意外と曖昧な記述が多く、実際に開発しようと思うと、動いているシステムと接続してパケットを確認したり、オープンソースの実装のソースを参考にするなどの苦労が必要です。

RADIUSのオープンソースでの実装は、freeradiusやopenradiusがあるので、それらをダウンロードして検討できるのですが、サーバ側がメインで、クライアント側はあまり丁寧に作られていなかったり、あるいは、クライアントだけを使おうと思ってもライブラリなどがいろいろ必要だったりして、切り出しにくかったりする感じです。

昨年もRADIUSクライアントを作る機会があったのですが、今回はまたちょっと違う使い方をするため、またまた試行錯誤していました。まあ、何とか数時間で動くようになったので良かったという感じです。。

よく使われているのに情報が意外と少ないものは、SNMP、DHCP、RADIUS、DNSあたりでしょうか。HTTPやSMTP、POP3あたりは情報も多いのですが、それ以外は実は使われている割に情報が少ないですね。日本語のドキュメントも少なく、もちろん英語のドキュメントでもいいのですが、それよりも、実際に動くソースがあれば、プログラマーとしては一番幸せです。プログラミングの世界では、英語よりもC言語など、プログラミング言語の方が余程通じるのに、あまり使いやすい状態で公開されていないのですよねぇ・・・。おかげでネットワークマニアが沢山いる当社に仕事が集まるということでもあるのですが。

いずれにしても、こういう試行錯誤の成果が、皆さんが普段使っているインターネットの土台を支えていると思うと、結構やりがいはあるものです!私や当社メンバーが書いたソースコードが、インターネットの「あんなところ」や「こんなところ」で使われています(明記できないのが悲しいところですが・・・)。

さて、明日はいよいよ、「IIJ IIの山本和彦さんによる、関数型言語(Haskell)勉強会」です。おそらく明日飛び込みで来ていただいても入れると思いますので、ご興味ある方は是非どうぞ!

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