メンバーを不安にさせないように、リーダーが配慮すべき点
久々に説教臭い話題です。
定常的な仕事をしている場合は、リーダーがあれこれ旗を振らなくても、メンバーは黙々と仕事に取り組んでくれるものです。しかし、新しいことにチャレンジしているときには、メンバーは不安になるものです。
・この方針で本当に良い方向に向かうのか?
・今、目標までのどの辺にまで来ているのか?
・リーダーは何を考えているのか?
・社外から客観的に見て、今の取り組みはどうなのか?
・このままついて行っていいのか?
不安の度合いは、メンバーの立場や仕事の内容によって様々だと思いますが、いずれにしても結果が出るまでの間、不安になるものです。
そこで、リーダーは、旗を振りながら、
・成し遂げればどうなるか
・進捗状況
・自分の考え・取り組み
・社外の反応
・自信
をメンバーに伝え続けなければなりません。
リーダーががんばっている姿を見せればいいというものではないのです。リーダーががんばるのは当たり前であり、それに加えて、「ついて行きたい」と思わせられるかどうかが大切なのです。
もちろん、メンバーに対してと同じように、対外的にも情報を発信し続け、自分たちの位置をしっかり把握し、舵取りを常に調整していくことも大切です。内部に向けてと外部に向けて、どちらも大切なのですが、意外と疎かにしてしまいがちなのが、内部に対してではないかと感じています。
・メンバーはいちいち言わなくてもわかってくれているはず
・自分のがんばりを見てくれれば感じてくれるはず
・みんなも自分と同じように考えているはず
このような、「はず」は、私の経験上、まず間違いなく外れと思った方がよいと感じています。メンバーは皆不安なのです。特に仕事としての組織の場合、リーダーの舵取りはメンバーの生活にも直結しますから、自分の人生が左右されることに不安を感じないわけはないのです。従って、くどいと思うくらいに、リーダーは思いをメンバーに伝えなければならないのです。
新しいことへのチャレンジは、組織を飛躍させる可能性と共に、メンバーの不安の種でもあります。リーダーはその不安を払拭し、メンバーが安心して邁進できるように気を配り続けなければならないのです。