理念・ビジョン・戦略・戦術
今日は社内ミーティングで、「営業の心構えはあるのか?」というような話題で参加メンバー一人一人に話をしてもらいました。「心構え」という表現がやや微妙だったのですが、話を聞いていると、
・訪問件数を増やす
・顧客のニーズを聞き出す
・付随する仕事も獲得する
・自分が話しやすい話題にもっていく
というような感じの話が出てきました。
「それは心構えじゃなくて、いわゆる戦術レベルの話なのでは?」とちょっと突っ込みを入れて、あらためて、
理念→ビジョン→戦略→戦術
の話をしました。さらに戦術の後に(→計画)を付ける場合もあるようですね。
2010.11.9追記:行動基準も抜けてました。
何かに取り組むとき、まず最初に、「なぜやるのか?」「どうなりたいのか?」が見えているかどうかはとても大切です。理念から順に戦術に落とし込んで行くことにより、行動の一貫性が出てくるのです。
その場しのぎで戦術を考えていると、「なぜ?5回」で突っ込まれると大抵矛盾が生じてしまうものです。目先のことしか考えていないから、答えに一貫性が無くなってしまうのです。もちろんそんな戦術で取り組んでいれば、結果もバクチ的になってしまうことでしょう。
自分の主張に一貫性がない場合、大抵この問題が原因です。
さて、あらためて「営業の心構え」をメンバーに一通り話してもらったのですが、私としてはもう一つ不満があり、指摘しました。
話がつまらない
「それは後出しジャンケンですよ」というメンバーもいましたが、自分の考えを発表する場合、単に真面目に話を淡々とするだけでは、それこそ議事録でも読み直さないと誰も覚えていないことになってしまいます。社内のミーティングなのだから、そんなもの、という考えもあるかも知れませんが、社内でうまくできないことを、お客さんの前でできるとは思えません。聞き手の印象に残るような話し方の工夫はとても大切なのです。
「営業の心構え」というような話題ですから、自分の心意気をアピールする絶好の場でもあるわけです。ジョークを取り入れたり、例えを交えたりするなどして、「彼はあの時、こんなことを話していたな」と記憶に留めてもらえるかどうかは、社内でも良い練習になるはずです。
ということで、来週からは、「皆の興味を引くような話を持ち回りでスピーチする」という企画が生まれました。
眠くなるだけ、あるいは、疲れるだけ、というミーティングはやらない方がマシなくらいです。連絡事項ならメールでも十分です。せっかく顔を合わせ、それぞれの時間を割いて行うわけですから、楽しく前向きな気持ちになるようなミーティングにしたいものです。