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プログラミングでメシが食えるか!?

オルタナティブ・ブロガーミーティング:スマートIT術

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今日は毎月恒例のオルタナ・ブロガーミーティング。本当はまだ懇親会のはずなのですが、私は明日、人間ドックなので、早めの帰宅の途中なのでした。

さて、今日の講師は中嶋さん。お題は、
『スマートIT』術 ~利用者の立場に立ったシステム作りの考え方~
でした。

確か、中嶋さんが最初にブロガーミーティングに参加されたときに、帰りの丸ノ内線で一緒になり、そのときにも「スマートIT術」を熱く語っていらっしゃいましたが、まさにその集大成のような内容でした。

私自身、プログラマーとして最初にアルバイトで作っていたのは、プリント基板CADシステムでした。当時はPC-9801とUNIXのミニコンでシステムを動かしていて、アルバイトで最初に作っていたのはPC-9801でのデータ作成・確認機能でした。まだWindowsが登場する前でしたので、VRAMに直接線を引いたりしながらユーザインターフェースを作っていたもので、まさにゼロから作っていた感じでした。ポップアップメニューを実現するのにも、重なって消える部分のVRAMデータをバックアップしておいて書き戻すなど、本当に原始的なものでしたが、それだけに、見た目や使い勝手を評価してもらえるととてもうれしかったものです。

その後、UNIXで配線編集部分を開発する際には、やはりまだX-Windowが普及前でしたので、外付けの高価なグラフィックエンジンを使って実現していました。これまたかなり原始的で、デザインセンスが問われたものです。その後、X-Windowを使うようになり、PCの方もWindowsが普及して、徐々にユーザインターフェースはあらかじめ用意された部品を並べて構成する感じになっていき、開発速度は上がりましたが、個性は出しにくく(良くいえば標準化された)、さらにインターネットの普及ととものWEBシステムでのユーザインターフェースが主流になったのは皆さんがご存じの通りです。

そんな流れの中で、私はユーザインターフェースの開発はあまり好きではなくなり、ネットワーク関連に志向が移っていったのですが、その理由の1つとして「ユーザインターフェースは正解がない」ということでしょう。ある人にデモをして評価してもらい、指摘に合わせて改良しても、別の人に見せると別の意見が出る、というようなことです。しかも開発には手間がかかり、その割にプログラマーの多くができる分野(センスは別として)なので、単価が安い、などの面から私はあまり好きではなかったのでした。

ネットワーク関連は動くか動かないか、性能が高いか低いか、と、評価基準は明確で、さらにプログラマーはなぜかネットワーク関連を敬遠する人が多かったので、稼ぎやすかったということで、私はネットワークにのめり込んでいったという感じでした。

しかし、その後さらにコンピューターの性能は上がり、開発環境も良くなり、今は再びユーザインターフェースが問われている時代だと思います。そんな中で中嶋さんのように「利用者の立場に立った」ユーザインターフェースを提供したいと考えている人・会社は需要がしっかりあるのだと感じました。

私の会社でもWEB関連が得意なメンバーたちがいて、先日書いた「進化をつづける社内システム」のように、使う側がワクワクするようなシステムを手がけています。彼らが単に仕様書を具体化するだけでなく、利用者の立場に立ったシステムを実現するよう、妥協せずに取り組んで欲しいと思ったのでした。

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