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プログラミングでメシが食えるか!?

不況克服:泥縄では駄目

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今日の社内ミーティングで、松下幸之助の「不況克服の心得十ヶ条」の話題になりました。心得十ヶ条をここにそのまま引用するのは止めておきますが、「不況こそチャンス!」という前向きな内容です。調べればすぐに見つかると思います。

さて、その内容を皆で理解しながら、会長から「泥縄では駄目」という話がありました。泥縄とは、事が起こってからあわてて対策を考えることで、「泥棒を捕らえて縄をなう」の略なのはご存じだと思いますが、技術の仕事もそうだ、と言うことです。

IT受託開発業界は今かなりの不景気で、どこのソフトハウスも仕事がなくて苦しんでいます。当社が得意としているネットワークや組み込みのかなりマニアックな仕事はまだマシと言われていますが、全体の仕事量としては非常に減っていて、元請けも下請も苦しい状況です。

「仕事を請けてから作りはじめる、あるいは考えはじめるから駄目なんだ」ということを「泥縄では駄目」と表現してくれたわけです。そんなことを言ったら受託開発は駄目!と言うことなのか?と考えてしまうかも知れませんが、それも違うと思います。

受託開発でも、得意分野や固有技術を持っているところは強いのです。それは、相談を受けてから準備するのではなく、あらかじめ準備ができているからです。例えば当社であれば、ネットワークのシステムであれば元々多数の実績があり、ノウハウもライブラリもたっぷりあるので、的確な提案ができ、開発速度も速く、性能も安定性も高いのです。組み込みシステムも同様に、当社独自のノウハウのたまった通称NCAD-Linuxという組み込み用のベースシステムを持っています。

さらに、製品開発販売は、そもそも世の中に必要と思うものを自ら開発して販売しているわけですから、「泥縄」の正反対になるわけです。

事業自身も泥縄ではだめですし、一人一人の行動も同じです。備えが大事なのです。

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個人的には、幸之助の十ヶ条で、「不況の時こそ、社印の精神を根本的に立て直し、健全な精神を身につけさせる、絶好の機だと、ニンマリするくらいの心構えが必要」というポイントが深く同意する点です。好景気の時には、たいした努力をしていなくても、あるいは多少間違えた考えをしていてもそれなりに稼げることがあるものです。そんなときにメンバーに注意しても「結果が出ているんだからいいじゃないか!」と聞く耳を持たないものです。不況の時には普通にやっていても駄目ですから、メンバーもしっかりと考える気になってくれるのです。人は痛い目にあわないとなかなか理解できないものなのです。

不況で暗く落ち込んでいてはますます落ちて行ってしまいます。今こそ自分を試されているとき、と考えて、明るく前向きに取り組むことが大切ですし、苦しいので目先の稼ぎも欲しいのですが、こんな時こそ長期的な考えもしっかり持つべきですね!

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