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プログラミングでメシが食えるか!?

回線遅延シミュレータEthdelayシリーズの資料作り

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北海道出張ネタも終わり、真面目な話題に。。

先日新製品が登場した回線遅延シミュレータ、Ethdelayシリーズの資料作りを行いました。カタログというよりも、技術資料のようなものです。Ethdelayシリーズのターゲットは技術系のお客さんなので、技術資料は重要です。

Ed
EthdelayPro、EthdelayEx、Ethdelayと3機種並べて、性能測定をしています。3機種のラインナップがあるのは、それぞれ別のニーズがあるからで、どれを選択するかを判断するためのデータを資料に掲載するためです。
EthdelayProだけ2台あるのには理由があり、性能測定をEthdelayProの測定機能を使って行うためです。EthdelayPro単独で自分自身の回線遅延シミュレータ機能を測定することも可能ですが、それはシミュレータと測定機能両方の処理を1台で行うことになり、性能的に不利になるため、2台用意しています。贅沢です!

Edpdirect
まずは測定機能単独で、測定機能自体の性能を見ます。313Mbps,遅延0.0002秒くらいです。EthdelayProでの測定限界が大体このくらいという基準です。

Edp
続いて、EthdelayProです。346Mbps,遅延0.0003秒くらいでしょうか。測定機能単独より高性能ですが、繰り返し測定しているわけではないので、誤差の範囲でしょう。EthdelayProは実際には500Mbps程度は出るので、測定機能の限界以上で、単独と差はないという感じです。

Edex
新製品のEthdelayExです。218Mbps,遅延0.004秒くらいでしょう。EthdelayProよりスループットが落ちるのと、遅延も大きくなり、多少バラツキもあります。

Ed0
Ethdelayです。5Mbps,遅延は0.7秒くらいまででバラツキが大きい状態です。EthdelayはCPU性能が低いので、パケットを与えすぎると受信処理が忙しくて、スループットが低下してしまいます。
Ed1000
送出間隔を1000マイクロ秒(1ミリ秒)にすると、10Mbps,遅延0.1秒程度まででバラツキ、となります。送出間隔をカタログスペックの10Mbps程度までで使うのがお勧めです。

Edpself
一応、EthdelayPro1台で自分自身を測定すると、205Mbps,遅延0.0004秒くらいです。遅延が安定しているのがEthdelayProの特徴で、CPU性能に余裕があるということですね。

他に分散の様子なども測定したのですが、ここでは長くなるので省略します。できあがった資料は、こんな感じです。
ethdelaynew.pdfをダウンロード

回線遅延シミュレータという、マニアックな製品を3機種も揃えて販売しているのは、、、当社くらいでしょうねぇ。でも意外と人気なんです!

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