アプライアンスシステム開発
少し前になりますが、当社メンバーが「アプライアンスシステム開発」に関する紹介を会社ホームページにUPしました。
http://www.ncad.co.jp/contents/service/embedded.html
IT系システムの提供形態には様々なものがありますが、アプライアンスとは、特定の機能に特化したコンピュータのことで、要するに電源を入れたらある目的の機能としてすぐに使える状態で販売される製品です。ソフトウェア製品は、汎用のPCなどにインストールして使うのに対し、アプライアンスはハードもソフトもセットで販売され、
・電源を入れたらすぐに使える
・ハードやOSとの相性の心配がない
というようなメリットがあります。
「アプライアンスシステム開発」というと、そのような製品の開発を支援するサービスなのかという印象があるかも知れませんが、実は相談いただく内容は製品開発とは限らないのです。
一般的に、コンピューターでもっとも壊れやすいのは、HDDと言われています。HDDを使うシステムは壊れるのを前提に冗長化などを考えるのが常識といえるくらいでしょう。ところが、最近はHDDを使わないでシステムを構築することもできるようになってきており、例えばコンパクトフラッシュやUSBメモリーでOSをRAMディスクに展開して起動することも、各種メモリーの大容量化や低コスト化により、かなりの規模のシステムでも可能になっています。使い方によりますが、HDDに比べると格段に故障の心配が減ります。
フラッシュメモリーを使う際に注意が必要なのが、書き込み回数制限です。HDDの用に常時読み書きが発生するような使い方をするとフラッシュメモリーがあっという間に寿命となってしまい、壊れます。そこで、一般的にはフラッシュメモリーは基本的に読み出し専用に使い、OSはRAMディスクで起動させる手法が使われます。RAMディスクは電源OFFでクリアーされてしまいますので、保持したいデータのみフラッシュメモリーに保存するようにします。
LinuxなどのOSをフラッシュメモリーで起動することは簡単なのですが、RAMディスクで起動させるためには少々ノウハウが必要です。起動の仕組みに関する点と、RAMディスクの容量をできるだけ小さくする点がポイントです。
そのあたりのノウハウは、単にソフトウェア開発をしているだけではなかなか身につかないため、ソフトウェアは他社が開発したものを、フラッシュメモリー化するお仕事を当社にご相談いただくケースが増えているのです。
当社ではLinuxを使ったアプライアンスを製品としていろいろ開発販売していますし、特注品の開発もたくさん行っていますので、この分野の技術もある意味得意分野ということで、アピールをしています。ハード・OS・アプリケーションいずれの知識も必要です。
HDDレスによる安全化はもちろん、システムはフラッシュメモリー化し、HDDはデータのみで使うことで、安全化をしやすくするなど、様々なパターンがあります。
ご興味ありましたら、是非お声がけください!