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プログラミングでメシが食えるか!?

組み込みLinux用新ハードを評価してみた

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製品開発をやっていて、楽しいことの一つが、いろいろなハードを触れることなのですが、多少は製品開発販売の知名度が上がってきたのかどうかは怪しいものの、ハードベンダーさんから評価用にハードをお借りできる機会が増えてきました。

今回お借りしたのは、こんなハードです。
H1
コンパクトなネットワークアプライアンス用、という感じでしょうか。正面側は表示のみです。

H2
後ろ側は接続ポートがたくさんあります。とりあえずギガビットネットワークポートが4個あるのがポイントです。その他USB2個、コンソールポートがあります。ネットワークポートは本当は5個欲しいのですけどねぇ・・・。写真ではわかりませんが、電源スイッチの他に、リセットスイッチがあるのはポイント高いです。

H3
早速中を見ているところです。ちょっと珍しいのは、こちらは底を開けたところでして、CPUはこの反対側についています。

H4
こちらにCPUがあります。これが普通に置いたときの上面です。CPUはAtomなので、発熱が少なく、ケースで放熱しているくらいみたいです。残念ながら完全なファンレスではありません。

さて、当社がまず真っ先にハードの評価でやることは、Linuxを起動できる状態にし、回線遅延シミュレータEthdelayProのスループットを測定することです。これでネットワークアプライアンスとしての実力がざっくりとわかります。Atomは複雑な処理はあまり速くないらしいのですが、単純な処理だと結構クロック周波数が高いので、意外とスピードが出るのです。このハードも十分高性能な結果でした!

ネットワークポートが5つ欲しい理由は、EthdelayProでは、2ポートを回線シミュレータに、2ポートを測定機能に、1ポートを管理用に使うためです。安価なEthdelayは2ポートしかなく、回線シミュレータ機能と管理用のパケットが混ざってしまうので、少し性能に影響が出てしまいますが、EthdelayProはきちんと分けて使っています。4ポートだと測定機能をなしにする感じになるでしょう。

この会社のハードはデバイスがオーソドックスで、Linuxが動く状態にするのがとても楽です。少し他社に比べて値段が高いのと、納期が長いのが残念なところですが。

まずまず好調な製品関連事業の中で、一番売れているのは不正接続検知のIntraGuardianシリーズですが、その次がEthdelayシリーズです。1社で数十個とか買っていただける製品ではないので、台数ではそれほどではないのですが、購入いただいた会社数としてはIntraGuardianシリーズと同じくらいの数になります!

より幅広いお客さんからご要望にお応えできるように、ハードも含めてバリエーションを増やしたりしながら、展開をがんばっているところです。

なお、、EthdelayProですが、在庫をある程度社内に持っていたのですが、このところ一気に全部売れてしまい、現在在庫なしです。ハードメーカーに発注していますが、納期がかなり長いもので・・・。Ethdelayシリーズはシステム・ネットワークのテストや評価にご利用いただくことが多いため、「今すぐ使いたい!」とご依頼いただくことが多いのですが、在庫がかなり変動的ですので、余裕を持ってご依頼いただけると幸いです。コンパクトなEthdelayの方はすぐに納品できる場合がほとんどです。

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