ハードディスクは壊れやすい!対策をしっかりしましょう
あたり前の話ですが、ハードディスク(HDD)はよく壊れます。コンピューター関連で一番壊れやすいのはHDDではないでしょうか。その反面、HDDには一番大切な「データ」が格納されています。データを失うことは個人的にも組織的にも非常に大きな大きな損失です。
ということで、私がやっている、「そんなにお金をかけずにできる、HDD故障対策」をご紹介しましょう。
・PCのHDD
まず、PCのHDDに関してですが、これは同等のHDDに丸ごとバックアップしておくのが一番簡単です。壊れたら交換すればそのまま同じ環境で使えます。さらに差分バックアップを定期的に行っていれば、HDDを交換した後にさらに最近の状態まで戻すことができます。
具体的には、対象のPCのHDDと同等のHDDを買ってきます。容量は大きい分には問題ありません。接続形式が同じもの(内蔵がSATAならSATAを買ってくる)がいいです。それを、USBで接続するコネクターも買ってきましょう(2000円位で売ってます)。PCとHDDをUSBで接続します。
接続できたら、丸ごとコピーします。
Windowsでしたら、「EASEUS Todo Backup」がFreeで簡単でお勧めです。起動中に丸ごとHDDをコピーできます。
UNIX系であれば、ddコマンドを使って丸ごとコピーできます。
# dd if=/dev/sda of=/dev/sdb bs=4096
という感じです。MacOSXもこんな感じでできます。起動中でも実行できます。が、コピーが終わったらコピー先のHDDを対象にディスクの検査・修復を一度行っておきましょう。起動状態のものをコピーするので、中途半端なデータになっている場合があるためです。
普段は定期的に差分バックアップをしておくと良いでしょう。MacOSXならTimeMachineが使えますし、Windowsでもバックアップがあります(よね?)。
壊れたら、丸ごとコピーしておいたHDDと入れ替え、さらに差分バックアップし手置いたデータをかぶせれば、かなり最近の状態まですぐに戻ります。
PCのHDD故障で一番いやなのが、OSの再インストールとアプリの再インストールです。丸ごとコピーならその手間が省けます。
・NAS
NASを買う際に、RAID対応のものを選びましょう。RAIDによる冗長化はRAID1のミラーが一般的にはお勧めです。1つHDDが壊れても使い続けられますし、復旧も壊れた方を交換して再構築するだけで簡単です。RAID5とかだと1つ壊れても復旧できますが復旧するまで使えなくなります。RAID1の欠点は倍の容量を使うことですが、最近はHDD、安いですからね。
RAID1でミラーしていても、NASごと壊れることもあるかも知れません。大切なデータはさらにもう1つのNASに定期的にバックアップさせるのが安心です。さらにバックアップ先が遠隔地なら災害発生時にも安心できるかも知れません。同じメーカーのNASを使えば、バックアップの仕組みが標準で使えるものがほとんどです。
量販店で売られているNASは、中身を自分でいじれないものがほとんどですが、海外製のものにはログインしてカスタマイズすることも簡単なNASもあります。独自のバックアップなどをしたい場合は便利です。
・バージョン管理システム
ソースやドキュメントの管理なら、バージョン管理システムを使うと管理が楽になると同時にバックアップも容易になります。当社ではSubversionをメインに使っています。SubversionのデータをNASにしておくのも良いですし、さらにそれをコピーしておくと安心です。
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ちょうど昨日会社のNASのHDDが壊れました。RAID1でしたので、交換用にHDDを買ってきてRAID再構築で復旧しましたし、その間も使い続けられたので被害は小さかったのですが。会社で一番大事なデータが入っているNASなので、データは遠隔地にも週に1回バックアップしています。
私が普段使っているMacBookAirは、壊れたわけではないのですがすでにHDDを1回交換、その後先日SSDに交換しています。私は基本的にメインのPCは年に1回HDDを丸ごと交換してきました。壊れる前に交換しておくという感じですね。さらにTimeMachineでたまにバックアップを取っています。
データを失うことは大きな損失ですし、再インストールの時間も馬鹿になりません。それほどお金をかけなくても、とりあえず丸ごとバックアップしておけばとても安心です!