組み込みLinux:Armadillo440で遊んでみた
当社のコンパクトなIT製品で採用している、Armadilloシリーズの新機種、Armadillo-440で遊んで(?)みました。
Armadillo-440本体は下の方の小さい基板です。液晶モニターなど上の方は開発キットだとついてきます。出荷状態ではこの写真のように液晶モニターを使ったサンプルが動くようになっています。もっとも、当社の製品では今のところ液晶モニターは使わないものばかり・・・。
Armadillo-440のすばらしいことは、マイクロSDカードスロットがあることです。Armadillo-200シリーズでは、専用のNANDフラッシュモジュールを使うしかなく、値段も高めで容量も少なかったのでした。マイクロSDカードなら8GBでも数千円で、しかも手軽に入手できます。
ということで、まずはマイクロSDを使うコンパクトパケットキャプチャ「Ethcapture」を移植してみることにしました。
Armadilloシリーズの良いところは、開発環境の構築が比較的簡単なことです。今回もすんなりと・・・と思ったら、少々はまりましたが、まあ、わりとすぐに準備できました。それからEthcaptureを移植してみると、LED制御の部分が仕様変更になっているなど、少々引っかかりましたが、エンジン部分はすぐに動きました。ユーザインターフェースは私の担当でないので、がんばったのですが、良くわからず、すぐに諦めました。。
8GBもあると、キャプチャデータは相当大量にため込むことができ、まさにEthcaptureにぴったりのハードなのですが、残念なことにネットワークポートが2個あるモデルが400シリーズにないのです。Ethcaptureはミラーポートモード(傍受モード)があり、それでしか使えません。USBポートにUSBイーサーを使うくらいしかできないですね。Armadillo開発元には、2ポートモデル、できれば3ポートモデルを!と、お願いしているのですが、需要が少ないようで・・・。
ということで、Armadillo-440で、そのうちより高性能な製品を出すぞ!という話題でした。