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プログラミングでメシが食えるか!?

ネットワーク装置にはEthcaptureとEthdelayを!

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今日はコンパクトパケットキャプチャ「Ethcapture」をお使いいただいているお客さんとのミーティングがありました。ネットワークを利用する機器のベンダーさんで、Ethcaptureは、機器を現場環境で稼働していて、何か障害が発生した場合に原因を確実に調べられるようにしたい、ということで採用いただきました。

Ethcaptureは元々、オルタナブロガーの山口さんから、「Ethdelayを遅延ではなく、代わりにキャプチャができるようにしたものが欲しい」とアイディアをいただいて誕生した製品で、まさに客先で何が起きているのかを把握したいという目的のために生まれたものなのです。

ネットワークシステムは昨日も書きましたが、様々な機器が関連し合い、試験環境では起きない問題が本番環境では起きるものです。しかも、たまにしか再現しないということも多いのです。発生した時点にどのようなパケットが飛び交っていたかを知る事ができるかどうかは、原因解析にとても大切です。

ところが、大がかりな装置を持ち込むのは、設置場所の問題や、そもそも客先に常設するためにはコストの問題などもあり、一般的なキャプチャ装置ではなかなか対応できないので、Ethcaptureの価値があるのです。

今日のお客さんは、この先販売する機器全てにEthcaptureをセットで組み込んで設置したい、とおっしゃってました。それにあたって、もう少しこういう点を良くできないか、というご要望をいただきました。また、試験ではパケットロスなどがあっても問題ないことを確認するために、回線遅延シミュレータ「Ethdelay」もどんどん使いたい、とのことでした。

ネットワーク装置にはEthcaptureとEthdelayを!という意識がどんどん広まってくれればと期待しているところです。いずれも非常に安価で特に技術系の製品としてはあり得ないくらい安く、当社としても利益より業界への貢献と知名度UPなどをターゲットに考えていて、ほとんど儲けがあるものではないのですが、自分たちが使っても便利なものはやっぱり広く使ってもらいたいものです。

開発した製品がお客さんの役に立ち、さらに、もっとこうして欲しいというご要望をいただけるのは、開発者としてはとてもうれしいことで、メンバーたちもさらに良い製品にすべく、盛り上がっています!

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