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プログラミングでメシが食えるか!?

書評&自分が辞めると啖呵を切ったとしたら部下はどう思うか?

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昨日に続き、もう1冊乗り物系(?)で本を読みました。昨日は車内販売のカリスマでしたが、今度は駅の売店のカリスマです。

Book2

1年で駅弁売上を5000万アップさせたパート主婦が明かす奇跡のサービス
三浦由紀江 著
ダイヤモンド社

こちらも非常に読みやすく、販売や組織作りのノウハウがたくさん詰まった本です。いつものように内容の説明は書きませんが、一つ取り上げると、著者の三浦さんが大宮営業所長になられたあと、何かの会の最中に酔った勢いで支社長から「お前なんか認めない」というようなことを言われ、「こっちだって好きでここに来ているんじゃない、いつでも辞めてやる」という感じに啖呵を切って会場を出たところ、大宮営業所の人たちが、「頼むから辞めないで」「三浦さんが来てから職場がよくなった」と引き留めたというような話がありました。

メンバーから慕われているかというのは、リーダーとしてとても大切なポイントです。高圧的に命令ばかりして、問題が発生すればメンバーに責任をなすりつけるような、偽リーダーであれば、辞めるという話になればむしろ皆が喜ぶことでしょう。私も社長とはいえ、雇われですから言う気になれば「こんな会社辞めてやる!」と言えないこともないのですが(もちろん、今の仕事も会社も好きなので言いませんが)、はたしてどのくらいのメンバーが「辞めないで」と言ってくれるのだろう?と考えさせられました。まあ、半分くらいは言ってくれると期待してはいますが・・・。

2冊ともNRE(旧日本食堂)で仕事をしている方の本ということで、NREのすごさも感じました。
・現場からの話をきちんと聞く
・がんばっている人にどんどん活躍の場を与える
なんとなく、子供の頃の日本食堂の(特に駅弁とかの)イメージって、「駅や車内だから売れているけど、普通のお店ならまず売れないだろう」と思っていました。実際、昔の駅弁はお世辞にも美味しくはなく、車内で食べるから、その旅情も手伝って、まあ食べて入れられる、という程度だったという印象でした。たまに父が仕事帰りに駅弁を買ってきてくれたりした時も、美味しいと言うより、珍しいからうれしい、という感じでした。その後国鉄民営化など、大きな変化の中で、日本食堂のようなところは厳しいだろうと思っていたら、むしろ以前にも増してがんばっている様子で、その背景にはこういう人たちを活躍させる組織作りがあったのだなぁ、と納得しているところです。

中小企業である当社がそういう小回りの面で負けていてはどうしようもありませんから、まだまだ積極的にがんばらねばと、力をもらった本でした!

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