受託開発と自社製品開発では結構メンバーの志向が違うという話&受託開発のアピール
今日は当社IT事業部のWEB-DBチームのサブリーダーと客先訪問に行ってきました。IT事業部は現在2チーム体制で、私がいつもブログに書いている話題は、不正接続検知/排除システム「IntraGuardian2」をはじめとした製品開発や、ネットワーク関連を得意としている「ネットワークチーム」の話題が多く、実際私もそっちに関わっていることが多いのですが、今日は「WEB-DBチーム」の紹介を書いてみましょう。
詳細はこちらのページに出ているので、私が中途半端に紹介するより、そっちを見ていただければいいので、公式ページに書かないような話題など、裏話を中心に・・・。
まず、2チーム体制になった経緯なのですが、当社のソフトウェア開発関連事業は、元々はプリント基板設計用CADシステムの開発・販売事業を行うPLASMA事業部(PLASMAというのはCADシステムの名前)というのを私が入社3年目に立ち上げたのが始まりです。その後CADシステムの開発販売は事業的にも業界的にも大変なのと、そもそも私があまりCADに興味がなかったのと、「何でもいいから稼げ!」という圧力により、出向や受託開発をはじめました。受託開発で圧倒的な開発速度・性能・品質により、お客さんの人気を得て黒字化し、その後長いこと黒字を続けてきました。とくに事業部内では誰が何の担当という感じでもなく、案件ごとにチームが様々に構成され、一体感がある感じでした。
WEBシステムの開発が増えてきたあたりから、徐々に開発手法が多様化してきて、事業部内で、「WEB関連を中心にJavaやミドルウェアを使った今風の開発を行う人たち」と、「ネットワーク関連を中心にC言語でOSに近い開発を行う人たち」に志向が分かれてきました。この二つの派閥(というほどではないですが)は単に技術的な違いだけではなく、開発に対する考え方や仕事に対する考え方まで違いが見えてきました。
なんとなく一つの事業部に二つの派閥があるような感じで、それでも受託開発で仕事を続けてきましたが、もう一つの流れである、「自社製品の開発」も盛り上げてきました。自社製品に関しては、CADシステムはともかく、その後、1999年にWEB負荷テストツールの「SADEE」シリーズを開発・販売をはじめ、その後もマニアックな(自称)製品を作ってきましたが、ほとんどは私が趣味で作って自慢しているような状態で、技術アピール面では貢献しましたが、製品自体が売れることはほとんどない状態でした。しかし、ネットワークを中心としたマニアックな開発が好きなメンバーたちが「受託開発で裏方ばかりではなく、自社製品で表舞台に立ちたい」という意志が強まり、「ネットワーク派」のメンバーたちを中心に本格的に製品開発・販売に取り組みはじめました。
このあたりから、
「受託開発派」:「自社製品派」=「WEB派」:「ネットワーク派」
の構図がはっきりしてきたのと、事業部のトップだった私が社長になったことなどから、「いっそのことチームをわけるか」ということになり、すでにCADシステムは実質扱っていないので事業部の名前を「IT事業部」に変更し、その中に「WEB-DBチーム」と「ネットワークチーム」が誕生しました。
裏話場だけで結構な文字数になりましたが、こんな背景で、製品を中心に取り組んでいるチームと、受託開発を中心に取り組んでいるチームが生まれたわけです。
さて、そのWEB-DBチームのアピールですが、、これまた志向の違う私には非常に難しいのです(半分ウケねらいで書いてます)。WEB-DBチームでは、Javaを中心としたミドルウェアを使った開発で、新しい技術を次々取り入れながら、短納期・高品質の要求に効率良く応えていくような仕事をベースに、WEBシステムは大抵データベースも使用しますので、DBの最適化などのノウハウも持ちます。ウケねらいで書けば、私はミドルウェアみたいなブラックボックスっぽいものは苦手で、何でも自分で作り込みたいタイプですし、他人が作ったデータベースシステムに合わせた最適化など大嫌い、という志向ですので、同じソフト開発でも全く志向が異なるわけです(ちょっと大げさに書いてますが)。
その他、様々なアピールポイントがあるのですが、やっぱり一番大事なのは「なんとかする」ことでしょう。この点はネットワークチームと珍しく共通のポイントなのですが、できるかどうかわからない開発という仕事で、途中で投げ出してしまってはお客さんは途方に暮れてしまいます。自力で必ず何とかする力、はCADを開発していた当時から続いている大きな流れです。受け身の姿勢で請け負っていると、「仕様がわるい」「構成がわるい」「こっちは言われたとおりに作った」と、投げ出します。当社のメンバーはCADを開発していた時代から、自分たちで何とかするしかない状態だったわけで、そのメンバーたちを見て育った若手も皆そのような考えになっています。
普段は意見の合わない2チームですが(そうでもないか?)、相乗効果で良くなろう、という感じです。
ということで、非常にアバウトなアピールですが、受託開発もパワフルにがんばっています!