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プログラミングでメシが食えるか!?

先入観

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自社のソフト開発メンバーがいるフロアは入退室管理システムを使ってドアの出入りを管理しています。非接触カードでピッ、とやって出入りするやつです。このタイプの弱点の一つが「伴連れ」の問題です。カードを持っていない人も持っている人の後ろについて入ることができてしまう問題です。まあ、自社の場合出入りするメンバーの人数も非常に少ないので、すぐに気がつくため特に問題というほどではないのですが、システムを導入する際に、WEBカメラと連動させて、ドア付近の画像を記録するようにしていました。

ところがあるときからどうもその連携部分がうまく動かなくなり、業者に調査してもらったり、交換したりしたのですが、どうもうまく動きませんでした。今日はたまたま調べてみる気になり、コンパクトパケットキャプチャのEthcaptureでシステムを出入りするパケットを観察してみました。

すると、このシステムはIPv6には基本的に対応していない(設定項目すらない)のに、パケットを見ているとIPv6で通信しようとして失敗している部分がありました。おそらくOSを使っていて、それがONになっているのを気にせずに製品にしているのでしょう。そこで一時的にそのセグメントのルーターのIPv6機能をOFFにして無事に設定画面との連携ができる状態になりました。

ところが、今度はWEBカメラとの連動がうまくいきません。3時間くらいメンバーと試行錯誤して、もうやめようか、と思った頃、あれ?カチャカチャ音を立てているリレーの端子につなぐべきでは?と気がつき、配線を変更したらあっさり動いたのでした。

IPv6の問題により業者の方と試行錯誤しているうちに、OUTPUT端子ではなく、INPUT端子につないでしまっていたのです。業者の方がつないだ場所なので、我々もすっかり信じ込んでいたのでした。おそらくこの外部連携機能は業者でもそんなに出荷実績がなかったのではないかと思います。

先入観とは恐ろしいものですね。自分で最初から配線していれば間違いなく目立つリレーの側につなごうと思ったことでしょう。

ということで、とりあえず1年ぶり(もっと?)にカメラ連携もできるようになったのでした。。

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