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プログラミングでメシが食えるか!?

採用面接でアピールする時に気をつけなければならないこと

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昨晩、中途採用に応募してくれた方と面接を行いました。本当は昨晩この内容をブログに書こうと思っていたのですが、同席したメンバーから「その人がブログを見ているから、少し時間をおいてからの方がいいのでは?」と言ってくれたので、他の話題にしたのですが、やっぱり書きたくなったので、一般論として書いてみます。昨晩お会いした人のことを書くのではなく、これまで多くの方と面接して、こういう傾向だった、ということで書きます。

・アピールする際には、「自分」のアピールをする
中途採用の場合、業務経歴を聞かれると思います。聞く側としては、「これまでの業務を通じて何を身につけてきたか」を知りたいわけです。ここで気をつけなければならないのが、ついつい自分が担当してきた「仕事自体の説明」をしてしまうことです。たとえば、あるシステムの開発を担当しました。そのシステムは、こうこうこういう仕組みで、処理の流れはこうなっていて・・・と長々と説明されても、聞く側が知りたい内容ではないのでほとんど意味がないのです。こんな仕事を担当し、その中で自分はこういう経験をし、こんなノウハウを身につけました、とか、こういう考えを持ちました、というような話が聞きたいわけです。

・売り込む準備はしっかりしておく
開発の仕事の場合、どれくらい開発が好きかということがとても重要です。当社のメンバーがよくする質問に、「学校や仕事以外で、自分で何か作ってますか?」というものがあります。実はほとんどの人がこの質問の回答で不採用の判断に傾いてしまうくらい重要な質問なのです。ここで、「よくぞ聞いてくれました」という感じに、「こんなプログラムを作りました。こだわったのは、このあたりで・・・」とスイスイと話ができるくらいでないと期待できないのです。大抵「こういうツールがあると便利だと思って作ろうと思っています」とか「すこしだけ作りました」と自信なさげに話します。こちらが「それを今すぐ見せてもらえますか?」と言うと、「いや、まだ見せるほどではないので」という返事です。それでは全く自分を売り込めません。
「今の仕事・学校が忙しいから」というのは単なる言い訳です。忙しくてもやりたいことはやるはずです。開発こそが、そのやりたいことでない人だと、プロの技術者として活躍するのが難しいのです。
こだわって取り組んでいれば、全体の完成度が低くても、自慢したい部分はいろいろとあるはずで、「見せて」と言われれば喜んで自慢したいものです。日頃からそういう積み重ねができていない人は結局クリエイティブな仕事を目指していると言っても、受け身の仕事になってしまう場合が多いのです。

・語ること
新卒の方の場合、なかなか開発自体でアピールが難しい人も多いので、そういう人には「コンピューター以外でも何でもいいので、自分が好きで取り組んでいることを話して」と投げかけます。趣味の話でも何でも良いのですが、どのくらい好きなことに入れ込めるかを見たいのです。そこでたとえば「車が好きで・・・」と始まったとしましょう。聞く側は「車に関してどのくらいこだわっているか」を期待します。ところが、「でも、お金も時間もないので、ちょっと手を入れたくらい何ですよ」で終わってしまうことが多いのです。一つ前の話題と同じで、入れ込んでいればお金が無くて実現できていなくても「いつかはこういうことをしたいんですよ」「情報を集めて、こういうことをやると楽しそうだとワクワクしてます」という感じに話をしてくれれば、別に「車が好きだったらフェラーリくらい買っていないと笑われる」訳ではないのです。好きなことを語れないようでは、何事にも入れ込めないだろうと判断されてしまうのです。

・聞かれたことに答えること
質問したことと、ずれた話を始めてしまう場合があります。質問されたことが理解できなかったら、確認すべきです。自分の都合の良い話に勝手に変えているのか、あるいは、本当に質問を取り違えたのかは様々だと思いますが、トンチンカンな返答は意味がないばかりか、理解力を疑われます。

・堂々と大きな声で
人は自信がないことを話す時、声が小さくなり、猫背気味に小さくなって話すものです。自分を売り込みにきたのですから、自信があるところを見せることが一番大事なはずです。会社は人を採用して救うようなことはまずしません。仕事に貢献してくれる人を雇うわけですから、「困っているんです。助けてください」という姿勢はアピールではありません。「私の力はこれだけあるけど、興味あるかい?」というくらいの姿勢でなければ駄目です。

・墓穴を掘らない
苦手な分野とか、わからないことには無理に答えない方が良い場合がほとんどです。その場で適当にごまかそうとしても、聞く側は聞く準備があって聞いているわけですから、すぐに化けの皮がはがされます。

・自分が何をしたいと思って応募したのか
何度も書いてますが、採用の面接は自分を売り込む場です。「私はこの会社でこういう仕事をして活躍したい」というイメージが無ければ駄目です。「この会社に入ったら、いろいろ教えてもらえるだろう」というのはアピールではありません。また、「言われたことは何でもやり遂げる自信があります」というアピールをする人も多いのですが、「言われなければ自分からは何もできません」と明言しているようなもの、と取られる可能性が高いのです。採用する側はお世辞を言われたいわけではありませんから「御社の高い技術力に魅力を感じました」と言われてもほとんど意味がないのです。それはお客さんに言われたい言葉です。「私が入ればこんなメリットがありますよ」と売り込まなければ駄目です。

・質問は事前に用意しておく
「何か質問は?」と尋ねて、当日渡した会社案内を見ながら「えーっと」と質問を考えるのはかなりマイナスです。応募するからにはそれなりに会社のことを調べたはずで、その際に疑問に感じたことをまとめて挑まないというのは、「実はあまり会社のことに興味がない」と表現しているようなものです。

かなり本音で書きましたので、「そこまで言うかよ」と思われるかも知れませんが、ほとんどの会社は慈善事業をやっているわけではありません。人を採用するということは、毎月その人の待遇分出費が増えるわけで、それ以上の働きをしてくれると、相当の確立で思えなければ採用するはずがないのです。特に技術系の仕事の場合、本人の思い入れが重要で、こだわって語れないようではまず無理です。

中途であれば、「今の仕事が忙しいので、本当にやりたいと思っていることへの取り組みができていない」というのは言い訳です。本当にやりたいと思っていることが、忙しくてできないというのは、本当にやりたいと思っていないからです。新卒であれば「学校が忙しくて・・・」というのも同様です。日頃やりたいと思っていることを、少しずつでもきちんと積み上げることができている人が本物です。そういう人はアピールしてと言われればいくらでも話ができますし、何か見せて、と言われれば、喜んでみせることができるはずです。「自分」を売り込むことができるかどうかをしっかり考えて、日頃から準備し続けなければなりません。もっとも、それは就職や転職に限りません。お客さんにアピールする場合でも上司にアピールする場合でも全く同じです。

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