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プログラミングでメシが食えるか!?

川上さんの「ビジネスの種」を読んで

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毎朝会社に着くと、始業時間までの間にメンバーと雑談したり、オルタナティブ・ブログをチェックしたりしていますが、やっぱりオルタナブロガーはすばらしい人が多いと感じる毎日です。今朝は川上さんの「ビジネスの種」を読んで、私がメンバーに一番言いたいことを見事に語ってくれていて感激しました。

私の会社にはエンジニアがたくさんいますが、技術力があれば仕事になるというものではありません。技術力を活かして世の役に立って始めて仕事になるのです。作ればよいというものではありません。

例えば受託開発でビジネスをしようと考えても、仕事の依頼が来なければ何もしていないのと同じです。製品を開発しても、売れて使ってもらえなければ意味がありません。私が社会人になってから苦労したのは技術面ではなく、仕事を集めることです。いまだにこれが正解というものは見えていませんし、正解はないのかも知れません。

結局、種をまき続けるしかないのだと思います。どこから芽が出るかもわかりませんし、全く芽が出ないことも多いでしょう。それでも種をまかなければ芽は出ないのです。川上さんのおっしゃるとおりなのです。

会議などで、「こういう方策はやらないのか?」と言うと、「それは無駄です。」「意味がありません。」と言うメンバーがいますが、「では、どうするのか?」と言うと黙ってしまうことが結構あります。提示されたアイディアより良い方法があり、「そうするより、こうした方が良いと考えているのですが、どうでしょうか。」と言ってくれればOKなのですが、他にアイディアがないなら、何もしないよりは「やってみる」方がはるかに良いのです。それが種まきです。

また、「こういう方針でやってみます。」と言っておきながら、翌週の会議で進捗報告もせず、「あの件はどうなったのか?」と聞くと、「少しやってみましたが、効果がないので・・・」と勝手にやめてしまっているということもあります。種をまいてからすぐに芽が出るとは限りません。ある程度継続してみてはじめて成果が出るパターンも多いものです。

ブログを書くことも、ある意味種まきなのだろうと思っています。もちろん仕事に関係する内容も書きますが、それよりも、一個人としての自分を表現し続けることで、「こういうことをやっている人がいるのだな」「こういう考えの人と話をしてみたい」と、コミュニケーションのきっかけが生まれ、それが仕事や人脈につながりますし、何よりも、「やり始めたことを、きちんと継続する人」という印象をアピールできるのがブログだと思っています。

企業のホームページでも、更新履歴が半年も止まっているような会社は怪しいという見方をするものです。ブログも同じです。書き始めたのに、途中で放置してしまうと、かえってマイナスのイメージにつながってしまうのです。

自分の仕事をきちんとアピールすること、アピール内容を定期的に更新すること、新しいアピールも増やすこと、はじめたことは勝手にフェードアウトしない。これが種まきの基本だと思います。

川上さんの、
管理職以上であれば、種がないなんて言っていられない。」
うちのメンバーも全員心に刻んでくれ!と言いたいところです。

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